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DTPが普及したといっても、いつでも最新のツールを使って稼働しているオフィスは少ないことでしょう。たいていのオフィスでは、限られたハードウェアとソフトウェアをうまく使いこなしてDTPすることが求められます。
「スモールオフィスのためのDTPセミナー」は、印刷会社やデザインオフィスにある限られたDTPツールを使って、統合した出力環境を目指すセミナーです。
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第一講 プリンタ出力を高速化しよう!
Illustratorでカラーのデータを作成して、フィルム出力用の高解像度データを貼り込んで普通紙プリンタに出力すると、出力にたいへん時間がかかります。第一講では、Illustratorを使ったOPIについてです。
第二講 QuickDrawプリンタでカラー出力
Photoshopから出力すると精緻な画像なのにIllustratorで作成したデータをQuickDrawのカラープリンタで出力すると、きれいな画像を出力できません。データの作成方法を工夫するとIllustratorでもきれいな画像を出力できます。
第三講 アウトラインフォント賢い使い方
Illustratorではフォントのアウトラインを生成できます。しかし、アウトライン化したものはプリンタのPostScriptインタープリタでラスタライズしたものと比較すると明かに太っています。アウトライン化しても太らない出力について考えます。
第四講 IllustratorをQuarkXPressにコンバート
カラー画像を含むIllustratorのファイルをそのまま出力するとたいへん時間がかかります。データによってはQuarkXPressなどのページレイアウトソフトに貼り込み直す必要もあります。今回は貼り込み直し方の手順がテーマです。
第五講 線画イラストをカラー着色する
パンフレットやリーフレットでは線画のイラストに着色して使うことがよくあります。以前は製版工程で網掛け(チント処理)を行っていましたが、デジタルではデータの作成時に着色が必要です。第五講はPhotoshopを使って網掛けをする方法を整理したものです。
第六講 スポットカラーでカットを扱う
線画のイラスト(カット)を2色や3色などのスポットカラーで着色し印刷するためのデータの作成はかなり厄介です。とくにスポットカラーを使いラフ出力を必要とする場合、かなり複雑な手順を必要とします。
第七講 グラデーションのフィルム出力
Illustratorではグラデーションを簡単に作成することができます。しかしこのグラデーションはフィルムとして出力するときに、なめらかな階調を表現できなかったり、出力それものに大変な時間がかかることがあります。その対処方法について考察します。
第八講 印刷物をスキャンニングする
オフセットで印刷されたものを原稿にしてスキャナで画像を取り込むと、画像データにモアレが生じます。モアレは干渉縞といって網点や線が重なって規則的なパターンを作ることです。モアレを生じたままでは印刷できません。モアレをとる方法考えます。
第九講 IllustratorでもDCSを分版出力できる!
一般にIllustratorではDCSフォーマットの画像を配置しても、プレビューデータしか出力できないといわれていました。しかしIllustratorのファイルをEPS形式で保存する方法によっては、Separatorから分版出力することが可能となります。
第十講 フィルム出力でJPEGをおいしく使う
EPS形式で画像のエンコーディングにJPEG形式を使うと、大変高速に出力することができます。JPEGは不可逆圧縮なので、画像は劣化しますが、「最高画質・最低圧縮率」を選択すると、特別な品質を要求する印刷物以外はほとんど問題なく印刷することができます。
第十一講 解像度が足らないときはピクセルを補完する
Photoshopで低解像度で合成した画像をどうしても高解像度のデータを作成することができなくて、低解像度のデータを出力用に使わないといけないことがあります。この場合、そのまま出力するとジャギーが出るので、ピクセルを補完して出力します。
第十二講 プリンタとオフセット印刷のカラーマッチング
ColorSyncはレイアウトソフトなどで最初からCMYK 指定されたものはマッチングできません。そうするとCMYKで指定したものはカラープリンタとオフセット印刷ではマッチングできません。この仕組みについて考察します。
第十三講 デジタルのB全ポスターはこうして作る
B全サイズのポスターなどを作成するとき、全面に画像を使ってあったりするとそのサイズで画像データを作ることはほとんど不可能です。こういう場合は小さなデータを作成して、そのデータを拡大してB全のポスターを作成することになります。
第十四講 彩度の高いRGB画像を忠実にCMYK変換する
RGBの画像をCMYKに変換するとどうしても彩度の高い色はくすんだ色になってしまいます。これは彩度を優先させたインキ設定をカスタマイズしたものを使用することで、ある程度RGB画像に忠実なCMYK画像に変換することができます。
第十五講 QuickDrawプリンタで二色分解イメージを作る
二色分解のカンプを作成するためには、カンプのために合成画像を別途作成しなければなりません。しかし、インキの設定で特色のインキの数値を入力してやると、プレビューイメージを二色分解で合成したように作ることができます。このプレビューイメージはQuiukDrawプリンタで出力できます。
第十六講 作字した漢字をFontographerでフォントにする
フォントデータにない文字や記号をフォントして扱いときは、Fontographerなどのフォント作成ツールを使うと、簡単に1バイトのフォントとして作成することができます。ただしこれらのフォント作成ツールは欧文仕様なので、漢字を作る場合はいくつかの注意点が必要です。
第十七講 プロテクトフォントのアウトライン情報を作る
Fontographerでフォントを作成するとき、どうしてもプロテクトフォントのパーツを使って作字したいときがあります。プロテクトフォントであっても、アウトライン情報を入手する方法がいくつかあります。完全に同じものにはなりませんが、ほぼ同等のベジェデータが作成できます。
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このコンテンツは1996年5月18日〜1998年1月7日に書かれたものです。 |
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