|
2002年の7月に株式会社フォントワークスジャパンから「LETS」というフォントのサービスが始まりました。『包括的フォント環境サポートサービス』という呼び名で、今までにない新しい形態でフォントを提供するものです。 |
と思わず聞きたくなりますが、これは本当に画期的なフォントのサービスです。フォントを今までのようにパッケージ販売するのではなく、月々にするとわずか数千円のレンタルフィーで自由にフォントを使ってもらおうというサービスです。
「LETS」は、いままでのDTPのフォント環境を再構築して、ユーザーにとっても、フォントベンダーにとっても、フォトンデザイナーにとってもメリットのあるシステムなのです。
ここでは、「LETS」が生まれた背景と、なぜ「LETS」のような仕組みが必要なのかを解説します。これを読んでいただければ、「LETS」がフォントワークスジャパンの製品のひとつというだけでなく、時代の要請の中で生まれてきたことが理解していただけると思います。
フォントフォーマットは統一されることが望ましいといえますが、実際には、当初のDTPからはPostScript OCFからPostScript
CIDへの仕様変更、それにTrueTypeの出現、そしてそれらを統合する形でOpenTypeが登場するという具合に変遷してきました。また、MacintoshとWindowsでの互換性も課題として残っています。
フォントフォーマットの変更にも対応し、クロスプラットフォームも視野に入れ、インストールプロテクトといった不便な仕組みを解決するためには、いまは「LETS」しかありません。
「LETS」によって、フォント環境を巡るさまざまな問題が払拭されれば、DTPはまたあらたな展開が起こるのではないでしょうか。
みなさんが「LETS」を導入するかどうかは別にして、是非「LETS」の意味とその価値は理解していただければと思っています。(このテキストは株式会社フォントワークスジャパン主催で行われた「OpenTypeにおける次世代DTP環境」セミナーのなかの「〜今なぜLETSなのか〜」というセミナーの内容を元に構成したものです) |
|