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第二章 CrackerjackでするPDFの分版
2―2 RGB画像をCrackerjackで分版する
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Crackerjackの便利なところは、PDF内部にRGBの画像があっても、自動的に分版する機能を持っていることです。またIn
RIP Separationの機能を使えば、墨版合成を調整することもできます。
■墨版の合成をコントロールする
RGB画像の分版は、Crackerjackを使うのでなければ、PostScript 3 RIPのIn RIP Separationの機能を使うことになります。PostScript
Level 2の出力機でもIn RIP Separationの機能を持つものがありますが、これらは、PostScriptファイルからの出力ではRGB画像をCMY画像に変えるもので、墨版を作成できません。
CrackerjackではRGB画像の分解には二つの方法を持っています。RGB画像の分解は、[カラー]パネルで行ないます。
Crackerjackでカラー分解するときは、[カラー]パネルの[出力カラー]で「In-RIPセパレーション」か「プリセパレーション」のいずれかを選択します。
「In-RIPセパレーション」はPostScript Level 2およびPostScript 3RIPの機能を使ってCMYKに分版します。しかし分版の指示は、Crackerjackで行なうようになっていて、「In-RIPセパレーション」を選択すると[RGB変換編集]でUCRとGCRの指定ができるようになります。
●Crackerjackの[カラー]パネル |
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※分版するときは、[出力カラー]で「In-RIPセパレーション」か「プリセパレーション」のいずれかを選択する。
●[RGB変換編集]をクリックする |
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※ほとんどPhotoshopの色分解設定と同じダイアログ。Photoshopと同じように指定することで、墨版の合成量を調整する。
「プリセパレーション」を選択すると、[RGB変換編集]は使用できません。この場合はCrackerjackがRGBのデータを標準的なアルゴリズムで自動的にCMYKに変換します。ただし「プリセパレーション」の機能を使って分版すると、出力には時間がかかることがあるようです。
●「プリセパレーション」を選択すると[RGB変換編集]は使用できない |
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