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第二章 CrackerjackでするPDFの分版
2―3 墨ベタを自動的にオーバープリントする
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カラーの印刷物では、墨ベタは基本的に「ノセ」つまりオーバープリントにします。Crackerjackでは出力時にオーバープリントの指定をすることで墨ベタをオーバープリントにできます。
■[カラー]パネルで指定するオーバープリント
Crackerjackでのオーバープリントの指示は簡単です。[カラー]パネルで[ブラックオーバープリント]をチェックするだけです。これでPDF内部の墨ベタはすべてオーバープリントされることになります。
Crackerjackはアプリケーションの書きだしやDistillerの設定に関わらず、PDF内部の墨ベタを検出します。検出される墨ベタのうちCMYKの墨ベタは、オーバープリントの指定が行なわれ出力されます。
●Crackerjackの[カラー]パネル |
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※墨ベタをオーバープリントするときは、[ブラックオーバープリント]をチェックする。
オーバープリントの設定にはいくつかの段階があります。レイアウトソフトで行う場合、Distillerで行う場合、それとCrackerjackで行う場合です。しかしレイアウトソフトで指示して、Distillerでも[カラー]のジョブオプションで[オーバープリント設定を保存]することができます。しかしその設定は、Crackerjackではそのまま反映できません。
たとえばIllustratorで墨ベタをオーバープリントして、それをQuarkXPressに貼り込んでPDFを作成しても、Crackerjackでは、そのまま出力しても、Illustratorでオーバープリントした墨ベタは必ずしもオーバープリントされません。確実にオーバープリントするには、[カラー]パネルで[ブラックオーバープリント]をチェックしなければなりません。
またIllustratorでオーバープリントしていなくても、Crackerjackで[ブラックオーバープリント]をチェックしていると、Illustrator
EPS内の墨ベタもオーバープリントされて出力されます。
●Distillerのジョブオプションの[カラー] |
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※アプリケーションでPostScriptファイル保存時にオーバープリントの指示をしていても、そのデータはコンポジットPDF(プロセスカラーで合成されたカラーのPDF)には反映されない。 |
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