Adobe Acrobatの使い方とPDF出力講座:PDFのカラー変換からフォントの埋め込み、アウトライン化まで
Adobe Acrobatの使い方と出力講座:カラー変換からフォントの埋め込み、アウトライン化まで
ホームQ&Aサンプルお申込み利用種の声プロフィール
PDFやカラーマネージメントなどのDTPに関するさまざまな旬な話題をお届けする上高地仁の無料のメールマガジン「DTP-Sウィークリーマガジン」はこちらから。
メールアドレスをご入力ください。




DTP-S主宰/上高地仁

インクナブラ発行のAcrobat関連書籍はこちらから。

■インクナブラiPhoneアプリ

Acrobat
Acrobat 9 Proには多くの新機能が追加されました。Acrobat 9 Proの新機能であるPDFポートフォリオ、Flash形式での動画の埋め込み、ウィザードで作成するフォーム、Acrobat.comなどの使い方をわかりやすく解説。さらにAcrobat X Proでブラッシュアップされた機能にも言及。App Storeで「Acrobat」で検索して下さい。ダウンロードはこちらから。


Illustrator
Illustrator は印刷用出力データ作成でもっともよく使われているソフトです。Illustrator CS〜CS4までで、失敗しない印刷用データの作成方法とチェック方法を詳しく解説。初心者でもデータを作成したあとにチェックしたいものです。App Storeで「Illustrator」で検索していだたくとダウンロードできます。ダウンロードはこちらから。

InDesign
InDesignはCS3以降、EPUB書き出しに対応。しかしバージョンによって書き出し方が異なりそのままではEPUBビューワーでは思い通りに開きません。本書ではCS3/CS4/CS5からのEPUBの書き出し方法とフリーソフトのSigilでEPUBのXHTMLやスタイルシートの編集方法を解説。App Storeで「InDesign」で検索して下さい。ダウンロードはこちらから。


インクナブラのWebサイト

■インクナブラのAcrobat関連書籍

ピンク値を救うAcrobat 8 Proサクサク出力のコツ
Acrobat 9 Proだけでする印刷用PDFにガンガン自動変換する方法
:印刷用PDFにバッチ処理でラクラク自動変換』はこちらから

ピンク値を救うAcrobat 8 Proサクサク出力のコツ
ピンク値を救うAcrobat 8 Proサクサク出力のコツ:PDF出力のためのラクラク変換のコツ』はこちらから



印刷で使う電子送稿規格PDF/Xの裏の裏が解る本:Acrobat 7.0 Pro PDF/X準拠プロファイル徹底解析
これだけでできる印刷用PDF作成ハンドブック:ステップに従って作成すれば印刷用PDFが作成できます』はこちらから




印刷で使う電子送稿規格PDF/Xの裏の裏が解る本:Acrobat 7.0 Pro PDF/X準拠プロファイル徹底解析
落とし穴に転落せずにWordから印刷用PDF作成する方法:あなたが知らないWordのフォント、罫線、オートシェイプ、太字の落とし穴とは』はこちらから


Acrobat 7.0 Proの出力ノウハウはこちらから。

Adobe Acrobat 7.0 ProからPDFを思い通りに出力する方法)



アマゾン関連商品
 






Acrobat


───インクナブラPDF出力実践セミナー───
Acrobat


▼04 Acrobat 8 Proでする透明テキスト分割の精度とは


テキストをアウトライン化せずに透明を分割統合するAPPE
 Acrobat 8 Proからは、透明の分割・統合処理でAPPE(Adobe PDF Print Engine)が使われています。APPEは透明効果の処理方法については、現在のところもっとも完成されたものと考えていいでしょう。
 PDFの出力は、PostScript 3からネイティブ出力になったといわれていました。PostScript 3はPDFをそのままイメージに変換して出力できるはずでした。しかし、実際には違いました。PostScript 3はPDFをそのまま受け取って出力することができましたが、内部でPDFをPostScriptに変換して出力していたのです。PDFをホットフォルダに放り込んで出力可能なのが、PostScript 3だったのです。
 そして、完全にPDFネイティブで出力できるRIPが登場しました。それがAPPEです。APPEは、インプットされたPDFをPostScriptファイルに変換せずに出力することが可能です。
 APPEのもっとも大きな特徴は、透明を処理するとき、テキストをアウトライン化しないまま分割・統合することができることです。テキストをアウトライン化すると、フォントのヒント情報が失われ、字形が太くなります。
 通常、2400 dpi程度の高解像度であれば、ヒント情報が失われたり、文字が太ってもごくわずかなので実質的には問題ありません。すべてのテキストをアウトライン化していれば、同じように見えるからです。
 ただし、透明部分のテキストのみがアウトライン化されてしまう場合は、どうでしょう。透明の影響を受けないテキストはアウトライン化されずに、透明の影響を受ける部分についてはアウトライン化されてしまうことになります。

Illustrator 9.0では合成画像にアウトラインでマスク処理する
 たとえばIllustrator 9.0で透明オブジェクトを作成します。グラデーションの前面に乗算オブジェクトを乗せ、さらに墨ベタのテキストを配置します。テキストにはオーバープリントを指定します。
 Illustrator 9.0からPDF保存するとき、Acrobat 4.0互換で保存すると、テキストはどのように処理されるでしょうか。テキストはアウトライン化されます。正確には、グラデーションと乗算とテキストを合成した画像を作成し、その画像に対してアウトライン化したオブジェクトでマスクするのです。これはIllustrator 10でも同じです。
 Illustrator 9.0や10.0は、透明が含まれたドキュメントをAcrobat 4.0互換で保存した場合、ドキュメント内のテキストは強制的にアウトライン化されます。Acrobat 5.0互換で保存すると、テキストはアウトライン化されません。そこでアウトライン化しないままAcrobat 5.0互換で保存し、Acrobatで透明を分割・統合してみましょう。

Acrobat 4.0互換で保存したIllustrator 9.0からのPDF
Acrobat 8 Pro
テキスト部分を選択ツールで選択しても、テキストとしては選択できません。画像オブジェクトとして選択されます。


Acrobat 8 Proで分割するとテキストはアウトライン化されない
 Acrobat 8 ProでAcrobat 5.0互換のPDFを開いて、透明を「高解像度」で分割・統合すると、テキストはどのように処理されるでしょうか。もちろん、Acrobat 8 Proの透明の分割・統合では、[すべてのテキストをアウトラインに変換]はオフにします。
 Acrobat 8 Proで透明を分割・統合すると、PDF内テキストはアウトライン化されません。透明オブジェクトが重なっている部分は、合成した画像が作成されるのですが、画像に対してテキストのままマスク処理を行うのです。ですから、テキストが太ることはありません。テキスト情報を維持したまま、透明を分割・統合することができるのです。
 Acrobat 8 Proであれば、テキストを一切アウトライン化しないまま、透明を分割・統合することが可能なのです。これが、Acrobat 8 ProにAPPEが搭載されているということなのです。
 なお、同じPDFをAcrobat 7.0 Proを使って、透明の分割・統合してしましょう。Acrobat 7.0 Proでも、テキストはアウトライン化されません。

Acrobat 5.0互換で保存したIllustrator 9.0からのPDFをAcrobat 8 Proで分割
Acrobat 8 Pro
Acrobat 5.0で透明のままPDF保存し、Acrobat 8 Proで透明を分割・統合すると、テキストとして選択ツールで選択可能です。Illustrator 9.0ではオーバープリントのテキストは乗算に変換されるので、背面のオブジェクトと合成した画像が生成され、テキストでマスクされています。

テキストのオーバープリントは保持されるIllustrator 10
 Illustrator 10からAcrobat 5.0互換で保存したPDFを、Acrobat 8 Proで分割・統合してみます。Acrobat 4.0互換で保存して透明を分割してPDF保存した場合は、重なり合う透明やオーバープリントは合成された画像になりますが、Acrobat 5.0で保存した場合はそうはなりません。



DTP-S倶楽部
この記事はDTP-S倶楽部のコンテンツです。
続きは、DTP-S倶楽部にご入会いただくとご覧いただけます。
Acrobat 8 Proでする透明テキスト分割の精度とは:続き
http://dtp-s.seesaa.net/article/98186836.html


■DTP-S倶楽部のご入会について
www.incunabula.co.jp/dtp-s/club/club.html



2008年05月27日アップ





Acrobat Professional 9 日本語版 WIN アップグレード版 STD-PRO
発売元:アドビシステムズ/Windows XP以降/メディア:DVD-ROM/発売日:2008/7/11

さまざまなコンテンツを1つのPDFポートフォリオにまとめて、視覚的に管理・閲覧できるプロフェッショナル版。出力プレビュー、色を置換、プリフライトやフィックスアップなど印刷用の機能をすべて網羅している。

Acrobat Professional 9 日本語版 WIN 通常版
発売元:アドビシステムズ/Windows XP以降/メディア:DVD-ROM/発売日:2008/7/11

さまざまなコンテンツを1つのPDFポートフォリオにまとめて、視覚的に管理・閲覧できるプロフェッショナル版。出力プレビュー、色を置換、プリフライトやフィックスアップなど印刷用の機能をすべて網羅している。

Acrobat Professional 9 日本語版 WIN アップグレード版 PRO-PRO
発売元:アドビシステムズ/Windows XP以降/メディア:DVD-ROM/発売日:2008/7/11

さまざまなコンテンツを1つのPDFポートフォリオにまとめて、視覚的に管理・閲覧できるプロフェッショナル版。出力プレビュー、色を置換、プリフライトやフィックスアップなど印刷用の機能をすべて網羅している。

Acrobat Pro Extended 9 日本語版 WIN アップグレード版 PRO-Ex
発売元:アドビシステムズ/Windows XP以降/メディア:DVD-ROM/発売日:2008/7/11

Pro版の機能に含め、FLASH形式での動画の埋め込み、3Dデータやオブジェクトデータに対応し技術系文書をサポートを含む、Acrobat 9のすべての機能を提供する最上位製品。


Acrobat Professional 9 日本語版 MAC アップグレード版 STD-PRO
発売元:アドビシステムズ/MacOS X 10.4.11以降/メディア:DVD-ROM/発売日:2008/7/11 

さまざまなコンテンツを1つのPDFポートフォリオにまとめて、視覚的に管理・閲覧できるプロフェッショナル版。出力プレビュー、色を置換、プリフライトやフィックスアップなど印刷用の機能をすべて網羅している。

Acrobat Professional 9 日本語版 MAC アップグレード版 PRO-PRO
発売元:アドビシステムズ/MacOS X 10.4.11以降/メディア:DVD-ROM/発売日:2008/7/11

さまざまなコンテンツを1つのPDFポートフォリオにまとめて、視覚的に管理・閲覧できるプロフェッショナル版。出力プレビュー、色を置換、プリフライトやフィックスアップなど印刷用の機能をすべて網羅している。