Adobe Acrobatの使い方とPDF出力講座:PDFのカラー変換からフォントの埋め込み、アウトライン化まで
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Acrobat
Acrobat 9 Proには多くの新機能が追加されました。Acrobat 9 Proの新機能であるPDFポートフォリオ、Flash形式での動画の埋め込み、ウィザードで作成するフォーム、Acrobat.comなどの使い方をわかりやすく解説。さらにAcrobat X Proでブラッシュアップされた機能にも言及。App Storeで「Acrobat」で検索して下さい。ダウンロードはこちらから。


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Illustrator は印刷用出力データ作成でもっともよく使われているソフトです。Illustrator CS〜CS4までで、失敗しない印刷用データの作成方法とチェック方法を詳しく解説。初心者でもデータを作成したあとにチェックしたいものです。App Storeで「Illustrator」で検索していだたくとダウンロードできます。ダウンロードはこちらから。

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InDesignはCS3以降、EPUB書き出しに対応。しかしバージョンによって書き出し方が異なりそのままではEPUBビューワーでは思い通りに開きません。本書ではCS3/CS4/CS5からのEPUBの書き出し方法とフリーソフトのSigilでEPUBのXHTMLやスタイルシートの編集方法を解説。App Storeで「InDesign」で検索して下さい。ダウンロードはこちらから。


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ピンク値を救うAcrobat 8 Proサクサク出力のコツ
Acrobat 9 Proだけでする印刷用PDFにガンガン自動変換する方法
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ピンク値を救うAcrobat 8 Proサクサク出力のコツ
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Acrobat


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Acrobat


▼Acrobat 8 Pro新機能ガイダンス あとがき


 Acrobat 8 Professionalがリリースされました。前回のバージョンアップから考えると、予想より少し遅めでした。PDF作成機能を内蔵するといわれているWindows VistaとOffice 2007の影響があったともいわれています。

 また、廉価なPDF作成ソフトも多くなり、廉価なものでも必要十分な機能を持つようになっています。本家のAcrobatがニューバージョンでどのような変貌を見せるのかは興味深いところです。

 Acrobatが他の互換ソフトよりリードしている分野は、セキュリティ、電子署名、レビュー注釈などの機能でしょう。もちろん、印刷関係のPDFを印刷用に変換する機能は、Acrobatのみが持つものです。これらは、数千万円の出力機に搭載されていた機能も少なくありません。

 本書は、Acrobat 8 Professionalの新機能を中心に整理したものです。新機能といっても、際だつようなものはなく、既存の機能をブラッシュアップしたものが大半です。しかし、7.0までのユーザーの声を反映してブラッシュアップされた機能は、Acrobatを実に使いやすいものにしています。



 印刷用の機能ついては、印刷工程ツールを開く限り、プリフライト以外は大きな変更はありませんが、個別にICCプロファイル埋め込めたり、透明分割用にICCプロファイルを統合する機能が追加されて、PDFの編集・加工が極めて柔軟になっています。

 ニューバージョンでもっとも大きく変貌したものは、なんといっても、プリフライトでしょう。7.0では通常のプリフライト編集と、条件を束ねて規則を作成する詳細編集が別々になっていましたが、8.0では、編集ウィンドウの[カスタムチェック]からプリフライト規則(規則をカスタムチェックと呼ぶようになった)を作成するように変更されています。

 さらに、追加された新機能には[フィックスアップ]があります。[フィックスアップ]はプリフライト機能に含められていますが、PDFを自動処理して変換するための機能です。従来、印刷工程パレットで変換したり、PostScriptファイルを書き出してPDFを変換していたことが、この[フィックスアップ]で簡単にできてしまうのです。

 欠点は、変換したPDFを別名保存できないことでしょうか。そのまま変換すると、元に戻すことができません。コピーしたものやロックしたPDFで変換しなければなりません。

 しかし、それ以外では印刷で必要なPDFの変換が[フィックスアップ]で可能になっています。なんと79もの[フィックスアップ]が用意されているのです。

カラーの変換
黒のオーバープリント
平滑度の削除・変更
透明の分割・統合
線幅の変更


 など、印刷用PDFに欠かすことのできない機能が用意されています。これらは、PDF/XにできないPDFをPDF/Xに変換するための機能だと考えると自然ですが、出力してみないわからない平滑度のトラブルなどは、これを使うことで未然に防ぐことが可能になります。



 Acrobat 8 Professionalは「Adobe PDF Print Engine」に対応しているといわれています。「Adobe PDF Print Engine」はPDFネイティブ出力をすべて同じものを使うという戦略のもとに編み出されたPDFワークフローです。わかりやすくいうと、「Adobe PDF Print Engine」を搭載した出力機やプリンタから出力すると、モニタと同じ出力結果を保証するものです。

 これからの出力のPDFワークフローを考えると、透明効果が使われるのは当たり前で、ソースごとに複数のICCプロファイルが埋め込まれたPDFを運用するようになります。そういう出力環境の要求を満たすものが「Adobe PDF Print Engine」なのです。

 PDFで印刷用の出力ワークフローを構築している場合、Acrobat 8 Professionalへの移行は、避けることはできません。いずれ出力機はすべて「Adobe PDF Print Engine」になるかもしれないからです。



 Acrobat 8 Professionalの新機能は、かなり芸が細かいので、なかなか7.0との違いがわかりにくいのですが、7.0ユーザーであれば、8.0のバージョンアップの詳細が理解できれば、移行に躊躇することはないでしょう。本書がその手助けの一助になれば幸いです。(上高地 仁)



この記事はこちらのブログにアップしたもののHTML版です。


『ヘルプとガイドだけではわからない、Acrobat 8 Pro新機能ガイダンス』は上記記事に追加加筆して書籍化されています。書籍版はこちらから。





Acrobat Professional 9 日本語版 WIN アップグレード版 STD-PRO
発売元:アドビシステムズ/Windows XP以降/メディア:DVD-ROM/発売日:2008/7/11

さまざまなコンテンツを1つのPDFポートフォリオにまとめて、視覚的に管理・閲覧できるプロフェッショナル版。出力プレビュー、色を置換、プリフライトやフィックスアップなど印刷用の機能をすべて網羅している。

Acrobat Professional 9 日本語版 WIN 通常版
発売元:アドビシステムズ/Windows XP以降/メディア:DVD-ROM/発売日:2008/7/11

さまざまなコンテンツを1つのPDFポートフォリオにまとめて、視覚的に管理・閲覧できるプロフェッショナル版。出力プレビュー、色を置換、プリフライトやフィックスアップなど印刷用の機能をすべて網羅している。

Acrobat Professional 9 日本語版 WIN アップグレード版 PRO-PRO
発売元:アドビシステムズ/Windows XP以降/メディア:DVD-ROM/発売日:2008/7/11

さまざまなコンテンツを1つのPDFポートフォリオにまとめて、視覚的に管理・閲覧できるプロフェッショナル版。出力プレビュー、色を置換、プリフライトやフィックスアップなど印刷用の機能をすべて網羅している。

Acrobat Pro Extended 9 日本語版 WIN アップグレード版 PRO-Ex
発売元:アドビシステムズ/Windows XP以降/メディア:DVD-ROM/発売日:2008/7/11

Pro版の機能に含め、FLASH形式での動画の埋め込み、3Dデータやオブジェクトデータに対応し技術系文書をサポートを含む、Acrobat 9のすべての機能を提供する最上位製品。


Acrobat Professional 9 日本語版 MAC アップグレード版 STD-PRO
発売元:アドビシステムズ/MacOS X 10.4.11以降/メディア:DVD-ROM/発売日:2008/7/11 

さまざまなコンテンツを1つのPDFポートフォリオにまとめて、視覚的に管理・閲覧できるプロフェッショナル版。出力プレビュー、色を置換、プリフライトやフィックスアップなど印刷用の機能をすべて網羅している。

Acrobat Professional 9 日本語版 MAC アップグレード版 PRO-PRO
発売元:アドビシステムズ/MacOS X 10.4.11以降/メディア:DVD-ROM/発売日:2008/7/11

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