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───インクナブラPDF出力実践セミナー───
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▼Acrobat
8 Professional新機能その4 フォームをQRコードに変換するバーコードツール |
Acrobatにはフォーム機能があります。PDFのフォームエリアに入力したテキストをインターネット経由で送信する機能です。Acrobat
8 Proにはフォームツールに[バーコードツール]が追加されています。
PDFの複雑なフォーム作成には、Windows版にバンドルされているAdobe LiveCycle Designerが適していますが、簡単なフォームの作成はAcrobat版のみでも可能です。PDF内にフォームに入力したテキストをFDF形式の添付ファイルとして送信することができます。
フォームのメニューは7.0では、フォームツールは[ツール]メニューの[高度な編集]に含まれていましたが、Acrobat
8 Proでは、[ツール]メニューの独立したツールになっています。ここで新しく追加されたツールが[バーコードツール]と[レイアウトを編集]です。
フォームから[バーコードツール]を開いてみましょう。そうすると
パーコードフィールドでは、エンドユーザーが入力可能な
PDFフォームに入力したデータがエンコードされます。
このタイプのフィールドを紙のフォームに使用するには、
Adobe Paper Form Barcodeソリューション(別ライセ
ンスが必要)が必要です。
というアラートが表示されます。Adobe Paper Form Barcodeは別として、この文章から、フォームに入力したテキストをバーコードに変換できることがわかります。
それではバーコードツールを使ってバーコードのフォームを作成してみましょう。バーコードのプロパティを開き、[オプション]タブを開きます。[コード]として
PDF417
QRコード
データマトリクス
がリストされています。
ここでは最近珍しくなくなった「QRコード」を選択してみましょう。QRコードの指定は、[カスタム]で行います。[X次元]には、セル幅を入力します。通常、600
dpi以上のレーザープリンタであれば、「0.254 mm」以上あれば十分です。また、[エラー修正レベル]では誤り修正のレベルを入力します。
QRコードに変換するテキストは、別のテキストフィールドを指定します。テキストフィールドを先に作成し、[値]タブを開きます。デフォルトでは、[カスタム演算スクリプト]が指定されていますが、[エンコード方法]に変更します。[選択]ボタンで、テキストフィールドを指定します。
これで、[計算するフィールドを選択]で選択されたフォームフィールドに入力されたテキストが、QRコードに変換されます。選択したテキストフィールドにテキストを入力すると、QRコードのパターンも変形します。
さて、QRコードのバージョンはどのようにして指定するのでしょうか。バージョンは「1」から「40」までありますが、それを指定する設定はありません。バージョンは入力するテキストに合わせて、変わるのです。入力した文字が少ないとバージョン(QRコードを構成するセルのサイズ)が小さくなり、テキストの文字数が大きくなると、QRコードも大きくなります。
入力したQRコードは、プリントアウトしたものをスキャンして利用することができます。また、テキストの入力だけで利用するのであれば、画像として書き出せば、QRコードのデータとしても利用可能です。ただし、QRコードのフォームを含んだPDFをIllustratorで開いても、QRコードは表示されません。
この記事はこちらのブログにアップしたもののHTML版です。
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◆『ヘルプとガイドだけではわからない、Acrobat 8 Pro新機能ガイダンス』は上記記事に追加加筆して書籍化されています。書籍版はこちらから。
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