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▼Acrobat
8 Professional新機能その3 そのまま埋め込める検索用インデックスファイル |
Acrobat 6.0 Pro以降の機能で、全文検索用のインデックスファイルの作成が可能になりました。検索用インデックスファイルを作成すると、PDF内のテキストが高速に検束できるようになります。
ページ数の多いPDFでは、そのままテキスト検索すると、予想以上に時間がかかりますが、インデックスファイルを作成すると、素早いテキスト検索が可能です。Acrobat
8 Proではこの全文テキスト検索機能が強化されています。
7.0までの全文テキスト検索は、[アドバンスト]メニューの[カタログ]でインデックスファイルを作成していました。インデックスを含めるディレクトリを指定し、インデックスファイルを作成します。
さらに、文書のプロパティで[詳細設定]で、[検索用インデックスファイル]を指定する必要がありました。ここで指定しておくと、テキスト検索時に高速で検索が可能になるのです。
この方法では全文検索用のインデックスフォルダが必要になります。PDFとインデックスファイルが含まれたフォルダでセットになる必要があるのです。PDFを配信する場合には向いていないのです。
Acrobat 8 Proでは、全文検索用のインデックスファイルを1クリックで作成して、そのPDFに埋め込む機能が追加されました。つまり、インデックスを作成したいPDFが1ファイルであれば、カタログ機能を使う必要はないのです。
埋め込みインデックスの作成は、[アドバンスト]メニューにありますが、8では[文書処理]というサブメニューに含まれています。
検索用埋め込みインデックスの管理
というメニューがそれです。
[検索用埋め込みインデックスの管理]のウィンドウを開くと、3つのボタンが用意されています。
インデックスの埋め込み
インデックスの削除
インデックスの更新
です。インデックスが埋め込まれていないPDFでは、[インデックスの埋め込み]のみがアクティブになっています。[インデックスの埋め込み]ボタンを押すと、それだけでインデックスが作成され、PDFに埋め込まれます。
インデックスファイルをPDFを埋め込むことで、WebサイトからダウンロードしたPDFであっても、全文検索機能が高速に利用できるのです。
ただし、この機能は、Acrobat 8 Proだけの機能です。Acrobat 7.0互換でPDFを最適化して保存し、もう一度Acrobat
8 Proで開くと、埋め込みインデックスは失われます。つまり、下位互換性はありません。Readerで開くときも、8.0が必要になります。
複数のPDFで全文検索用のインデックスファイルを作成するときは、[カタログ付き全文検索用インデックス]で作成します。しかし、単一ファイルの場合は、[検索用埋め込みインデックスの管理]で全文検索用インデックスファイルの作成でき、PDF内に含めることができます。
なお、埋め込まれたインデックスファイルは、添付ファイルではありません。埋め込まれたインデックスファイルがあるかどうかの確認は、[検索用埋め込みインデックスの管理]ウィンドウを開いて確認します。埋め込まれている場合は
この文書には有効な埋め込みインデックスが含まれています。
と表示されます。
この記事はこちらのブログにアップしたもののHTML版です。
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◆『ヘルプとガイドだけではわからない、Acrobat 8 Pro新機能ガイダンス』は上記記事に追加加筆して書籍化されています。書籍版はこちらから。
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