Adobe Illustrator(イラストレーター) 使い方と出力講座:透明効果からPDF保存、Illustrator CS3まで
Adobe Illustrator使い方と出力講座:透明効果からPDF保存、Illustrator CSまで

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第9章 DTPネクスト・ソリューション



■9-3 出力センターがなくなる日

 Macintoshで作成されたデータの多くは、出力センターで出力されます。出力ショップ、サービスビューローとも呼びますが、これらは普通印画紙もしくはフィルム出力のみを扱うサービスです。出力されるフィルムは、製版で行っていたものの代わりとなるものなので、本来印刷会社が対応すべきものでしたが、印刷会社のDTPへの対応が遅く、デジタルデータのニッチを埋める形で出力センターが数多く出現しました。

 ところが出力センターは製版工程の代替とはならず、実質的には写植・フィニッシュの工程の代替としてしか機能していないようです。これはデジタルデータのほとんどがデザイナーサイドで作成されることが原因です。デザイナーの立場では、フィルム出力の決めごとや印刷・加工に関わる知識を理解し、フィルムで出力するより、印画紙で出力したのち従来と同じように色指定し出稿するほうがリスクがなく、原稿の管理がしやすいことがあります。フィルム分版出力してコストが下がっても、それ以上のリスクがあるのであれば、フィルム分版するメリットはあまりないといえます。また、印刷会社の方もデジタルに対応していても、完全データでない入稿はデータのチェックや手直しなどの手間を考えると、従来の方法の方がスムーズに作業が流れるため効率的であり、デジタルデータには及び腰であったことは否めません。デザイナーの中にはデジタルについても印刷についても充分に理解し、カラーのフィルム分版出力も簡単にこなしてしまうデザイナーもいますが、それはごく一部でしかありません。印刷会社でもDTPのエキスパートはいるでしょうが、それも社内では限られた人だけで原稿の入出稿の現場では当たり前ではないのが現状です。このようなDTPとして中途半端な状態は一体いつまで続くのでしょうか。

 DTPの先進国、アメリカではもう既に出力センターはほとんど無くなってしまっています。アメリカでもDTPの走りの頃、出力センターが雨後の竹の子のように出現しました。しかし今ではほとんどの出力センターは店仕舞いをしているそうです。残っている所も出力センターとしてではなく、別のサービスショップになっており出力オンリーではビジネスとしては成り立たなくなってしまいました。デジタルで印刷物を作成することが当たり前のアメリカでは、デジタルの工程が全て統合化され、部分的なサービスを行うメリットはほとんどありません。つまり、印刷会社のほとんどはデジタルでの対応が十分に行われるようになったのです。あるいはデジタルに対応できなかった印刷業者は市場から駆逐されたと見るべきでしょう。

 DTPはデジタル化によって業務の統合を行うのが本来の目的です。今まで何人もの手を経て分業化されていたものを、ダウンサイジングされたコンピュータを用いてスピーディに行うものです。そういう意味では印刷業のリエンジニアリングと呼んでもよいものです。DTPによって印刷物の作成に多くの人手を必要としなくなり、そのため人件費コストが下がり、トータルのコストも低減できるわけです。しかしそこに印画紙出力という工程を加えてしまうと、デジタル化で統合することによって得ることの出来るメリットは無くなってしまいます。コストを下げていくには印画紙出力という方法は、無くなっていかざるを得ません。
 そのためには作成されたデジタルデータの受け皿が必要になります。多少不完全なデータでも印刷物に仕上げるノウハウを持ったところが求められていくことでしょう。そのような受け皿になるのは、出力センターではありません。少なくとも出力オンリーのサービスでデータの内容には一切責任を持たないというスタンスでは、決して統合化したデジタル環境を提供することができないでしょう。いずれ顧客からは一顧たりともされないという状況が訪れるでしょう。また印刷会社もデジタル化に対応できない会社は、マーケットから取り残される事になります。未だにDTP化の確立していない中小以下の印刷会社であってもイメージセッタなどの高品位の出力機の低価格が進むなか、デジタルに対応することは難しいことではなくなってきつつあります。受け皿となるのは出力センターなのか印刷会社なのかではなく、デジタルに対応し、印刷・加工にも対応できる統合された環境を提供できる会社のみとなるはずです。それに出力センターが対応できるのだとすると、それはもはや出力センターと呼ぶべきではありません。

 アメリカではMacintoshからイメージセッタで出力することが、普通になりつつあり、CEPSは過去の遺物と化しつつあります。日本のDTPのなかではPostScriptの日本語環境が煩雑であることを除けば、Macintoshからダイレクトにイメージセッタやプレートに出力することは、それほど困難なことではありません。いま印画紙出力しているデザイナーも、統合化された環境での出力と印刷を要望するようになることでしょう。それはもうすぐなのです。
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