Adobe Illustrator(イラストレーター) 使い方と出力講座:透明効果からPDF保存、Illustrator CS3まで
Adobe Illustrator使い方と出力講座:透明効果からPDF保存、Illustrator CSまで

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第9章 DTPネクスト・ソリューション



■9-1 Windows DTPの可能性

 グラフィックの分野、特にDTPではMacintoshは独走してきました。Macintoshは使い易いユーザー・インターフェース、簡単なネットワーク機能、外部デバイスの容易な取付けなど大変扱いやすいコンピュータです。パーソナル・コンピュータとしては高価であったにも関わらず、業務用機器としては安価であったため、デザインオフイスや印刷会社のスタンダードとなりました。

 しかし、印刷のデジタル化が進み、DTPが普通のこととなったいま、WindowsでのDTPが取り沙汰されるようになりました。Windowsは世界でもっともシェアの高いOSです。MacintoshもWindowsも多少の違いはあるにせよ、同じパーソナル・コンピュータであることには違いありません。Macintoshで出来る事はWindowsでも可能であり、WindowsでのDTPも不可能ではありません。Windowsは一般の企業での普及率が高く、企業が社内で印刷物の内製化を行うにはWindowsを選択する可能性は高く、しかも、Windowsは同じ性能のCPUで比較するとMacintoshよりかなり低価格で販売されています。

 DTPでMacintoshがスタンダードになったのは、取っ付きにくいコマンドを入力することがなくアイコンを使った直感的なGUIで操作できた事がもっとも大きな要因でしょう。機械の扱いが不得手なはずのデザイナーがラクラクと操作できたからこそ、DTPは可能となったのです。いくらCPUが高速となっても、MS-DOSのように相も変らずコマンドを入力していたとしたら、印刷物のデジタル化はこれほどまでには進化しなかったにありません。

 WindowsはWindows95のリリースでかつてのMacintoshの機能を持つようになりました。MS-DOSを意識せずアイコンだけで操作できるようになり、ネットワークの機能も標準で内蔵され、Plug&Playができるようになりました。今までのWindows(DOS)マシンはコンピュータといっても、接続や設定の方法がややこしくパワー・ユーザーでなければ、様々な業務にマルチタスクをこなす機械ではなかったのです。一般のオフィスではワープロや表計算、データベースソフトなどに使うだけで、実質的には多機能のワープロと変わりなかったといえます。それ以外の業務に使おうとすると、別に拡張カードをセットし、それに見合った設定を行い、それなりの手順を踏まないと使えないのです。使う前はいろいろな可能性を持った汎用機なのですが、一度セットしてしまうと他の用途に使うのは、かなり骨の折れるコンピュータがWindows(DOS)マシンだったのです。それがWindows95でMacintoshの操作性に追い付いたといわれ、だからWindowsでもDTPは難しくなく、Windowsの設置台数を考えると、市場規模は限りなく大きいと考えているのがWindows DTP論者なのです。

 Windows DTPが可能がどうか、という点についてはこれは十分可能といえます。しかし、Windows DTPが普及するのかどうかについては疑問が大きいといわなければならないでしょう。現時点ではデザインオフィスや印刷会社でのDTPのフロントエンドとしてのMacintoshは定着しており、DTPではインフラストラクチャといっても過言ではありません。もうすでにDTPの「共通言語」となっているMacintoshをなぜWindowsに変えなくてはならないのでしょうか。Windowsが安いといってもDTPシステム全体からいえばその割合はけっして高くなく、Macintoshでほぼ安定化したDTPシステムのなかにWindowsを持ち込むメリットほとんどありません。もうすでに導入したデザインオフィスや印刷会社の立場ではWindows DTPは非現実的な話なのです。Windows DTPが話題になる原因は、デザインオフィスや印刷会社の立場ではなく、DTPによって印刷物の制作が簡単に行えるようになった事で、企業内でのDTPが進むであろうとの予測に立脚してします。そしてその時にはフロントエンドにはWindowsが使われる事を前提としているようです。

 しかし本当にデジタル化によって企業内での内製化が普及するかどうかは、疑問の余地が多いといわざるを得ません。内製化することで大きな恩恵を受ける企業もあることでしょう。しかしそれは企業の定款に基づくもので、その企業が内製化したいかどうかにかかっているのです。大企業で広告代理店をハウス・エージェンシーとして抱える企業もあれば、印刷会社を子会社にしている企業もありますが、それらは世の中全体から見れば少数派に過ぎません。印刷への投資コストが安くなるからといって、これから内製化に踏み切る企業は多くないでしょう。また今まで内製化してきた企業のほとんどはMacintoshを導入しているのです。内製化するにしても、出力の事を考えるとMacintoshを選択せざるを得ないのが現状です。もし、Windowsで内製をするとしても本格的に取り組むとすると今までのWindowsマシンは使えず、新たに導入することになります。いずれWindowsでもフィルム出力がスムーズに行われるようになるのかもしれませんが、今のところはWindowsでのフィルム出力は実用的ではありません。

 企業内でのDTPを果たした例として、エイボン・プロダクツがよく取り上げられます。エイボン・プロダクツは定期的に出稿される広告宣伝物をDTPで内製化し、しかもCEPSを導入してフィルム出力を行い、印刷物の品質管理まで行っています。印刷会社はフィルムを貰って印刷するだけが仕事となりました。この企業内内製化のすばらしいお手本も、アメリカ本社からの指示によってなされたこと、DTPシステムにはMacintoshで新たにシステムを組んだことを忘れてはなりません。

 Windowsは車でいえば、ごく普通の車なのです。いわばセダンです。ひきかえMacintoshは4WDのようなものです。オフロードやラフロードを走るために特別に設計されたものなのです。業務用にいつでも最新の機能と操作性を要求されるDTPでは、一般的な機能と操作性しか持ちえないWindowsでは十分な対応は難しいといえます。AppleではWindows95をMacintosh89と呼んでいるそうです。Windowsは1995年になって初めて、Macintoshが1989年に実現した機能を身に付ける事が出来たのです。OSについては六年も遅れているのがWindowsなのです。


※Plug&Play
デバイスを接続する際に、特別な設定をしなくともプラグを差し込むだけで使えること。Windows95ではデバイスがPlug&Playに対応していなければ使えません。

※その割合
スキャナーやイメージセッタを含めたDTPシステムを考えると、フロントエンドの機種のウエイトは低くなります。また高品位のデバイスに接続するためには、高いスペックが要求されるので低価格の機種は採用できません。


●Windows DTPの論点
Copyright 1996 by Jin Kamikochi





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