Adobe Illustrator(イラストレーター) 使い方と出力講座:透明効果からPDF保存、Illustrator CS3まで
Adobe Illustrator使い方と出力講座:透明効果からPDF保存、Illustrator CSまで

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▼第二回 Photoshopとの関係



■7 スポットカラーチャンネルの出力


 Photoshop 5.0に追加された機能にスポットカラーチャンネルがあります。これは、CMYKの4つのチャンネル以外に特色を別のチャンネルとして割り当てることができるチャンネルです。

 スポットカラーチャンネルの使い方の一つには、CMYKの4色以外に補色を加えることで、カラーの再現性を高めることがあります。CMYKで表現できない色があるとき、特色のインクでその階調を補ってやることで、CMYKのインクのかけ合わせ以外の色を印刷できます。この方法は、当然ながら、印刷の度数が増えるため、印刷代が割高になるため、特別な印刷物以外では行なわれないでしょう。

 もうひとつの使い方は、二色分解の分解版として使う方法です。これはスポットカラーチャンネルのおかげで大変簡単にできるようになりました。

 Photoshop 4.0Jまでは、二色分解版は、CMYK版のいずれかを代用して出力するしかありませんでした。二色分解を行なうときは、プロセスカラーのインキではなく特色インクを使って印刷するので、モニタの表示やカラープリンタの印刷も特色に近いもので印刷したいのですが、残念ながらCMYKを代用すると、色の指定もCMYKで行なわなければならず、かけ合わせた特色のシュミレーションができないことでした。

 しかし5.0Jのスポットカラーチャンネルでは、分版データにスポットカラーが書き込まれているので、レイアウトソフトがスポットカラーを認識できれば、スポットカラーのまま貼り込み出力することが可能になります。

 Illustrator 8.0ではこのPhotoshop 5.0のスポットカラーチャンネルに対応し、スポットカラーチャンネルを指定したものをスポットカラーとして認識し、そのまま分版して出力が可能です。

 Photoshop 5.0では、スポットカラーチャンネルを含む画像は、DCS形式で保存しなければなりません。いままではEPSのオプションとしてDCS形式が選択できましたが、5.0からは、保存時のフォーマットの一つとなりました。ただし、DCSは以前のマルチファイル形式しか選択できなかった「DCS 1.0」のバージョンではなく、単一のファイルとしても保存できる「DCS 2.0」で保存しなければ、スポットカラーチャンネルは反映できません。

 二色分解を行なうためには、まずスポットカラーチャンネルを追加します。二色ですから二つのスポットカラーチャンネルを追加することになります。このとき印刷に使用する特色のインキ色を選択します。
※まず、チャンネルパレットのオプションメニューで出力するスポットカラーのチャンネルを作成ます。

 もしシアンとマゼンタを特色で代用するとしたとき、シアンのグレースケールのデータををそれに近いスポットカラーにペーストします。同じようにマゼンタのデータもスポットカラーにペーストします。

 つぎにCMYKの各々の版を選択してチャンネルパレットのオプションメニューから[チャンネルを削除]していきます。一つひとつ削除し、スポットカラー版だけにします。
※シアン版やマゼンタ版などをスポットカラーチャンネルにペーストし、次に不要なCMYK版を削除します。これでスポットカラーを反映した二色分解の画像データが作成されました。

 二色分解の画像ができ上がったら保存します。保存時にフォーマットで「Photoshop DCS 2.0」を選択します。

 次に[DCS 2.0形式]のオプションの指定ダイアログが現れます。ここでは[プレビュー]が[Macintosh(8bit/pixel)]、[DCS]が[単一ファイルDCS、プレビューなし]、[エンコーディング]が[バイナリ]になっています。

 まず[DCS]ですが、これは従来のDCSと同じように分版ごとファイルを分ける場合を[マルチファイル]と呼び、分版されていても一つのファイルにしてしまうものを[単一ファイル]と呼んでいます。利便性を考えると、単一ファイルにしておくほうがファイルの取り扱いは簡単です。また[プレビュー]はレイアウトソフトに貼り込むためには必要で、当然[カラープレビュー]を選択します。
※DCS形式のバリエーション。単一ファイルかマルチファイルか、そしてプレビュー画像をどうするのかを決めます。

 プレビュー画像の形式を選択するのがその上にある[プレビュー]のオプションです。プレビュー形式は、モニタでの表示の方法を決めるもので、ただ分版するだけであれば、関係ありませんが、モニタでより近い色合いを表示したり、QuickDrawのプリンタで出力するときは、正しいプレビュー画像の品質を要求します。
※DCS 2.0形式のプレビューオプション。ここでは[TIFF(8bit/pixel)]を選択します。

 ここでは[TIFF(8bit/pixel)]を選択するのがもっともいいようです。[TIFF(8bit/pixel)]では粗い画像ではなく、72ppiの画像が貼り込まれています。この場合、モニタでは低解像度の画像が貼り込まれることになるので、QuickDrawプリンタでの出力はも低解像度で行なわれます。これを改善するためには、オリジナルの画像の実寸寸法を大きく取って(再サンプルは行なわずに)、Illustrator 8.0で縮小してやります。たとえば350ppiの画像であれば、70ppiにして実寸法を5倍にし、Illustrator 8.0に配置して、その上で20%に縮小するのです。この方法を使えば、かなりきめの細かい出力が可能になります。またプリントした結果も、モニタのイメージに近いものになります。

 プレビューを[TIFF(8bit/pixel)]にすることで、モニタのプレビュー画像をより正確に行ない、しかも同じスポットカラーをIllustrator 8.0で指定すれば、Illustrator 8.0から、そのままスポットカラー分版が行なえます。

 この方法では今までのように、プレビュー用の画像を分版出力用の画像を使い分けることなく、カラープリンタで出力したファイルをそのまま分版出力できます。

 ただし、DCS 2.0形式のファイルをIllustrator 8.0に貼り込むときは、Illustrator 8.0から直接出力することが必要です。Illustratorに貼り込まれたDCS 2.0形式の画像は、少なくともQuarkXPress 3.3JやPageMaker 6.0Jでは認識できません。またDCS 2.0形式を扱えるQuarkXPress 4.0JやPageMaker 6.5Jが、貼り込まれたIllustrator EPS内のDCS 2.0形式の画像を、スポットカラーとして認識することはできますが、分版することはできないようです。

Macintosh(8bit/pixel)
TIFF(8bit/pixel)・Illustrator 8.0で50%縮小
(画像の実寸を2倍)

TIFF(8bit/pixel)・原寸のまま出力
TIFF(8bit/pixel)・Illustrator 8.0で25%縮小
(画像の実寸を4倍)


このコンテンツは1998年12月10日〜2000年4月19日に書かれたものです。





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