■TrueTypeの埋め込みはLaserWriterで
DTPソフトではないQuickDrawアプリケーションでは、TrueTypeフォントを埋め込む方法があります。この方法は、LaserWriter
8.6以降を使い、[フォントデータ]で[すべてを含める]ことです。AdobePS 8.6やPSPrinter 8.3.2Jでは、同じように[フォントデータ]で[すべてを含める]と、どのフォントフォーマットでも、画像データに置き換えられてしまいましたが、LaserWriter
8.6以降であれば、TrueTypeフォントが埋め込めるのです。
●埋め込まれた日本語TrueTypeフォント |
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※上はTrueTypeフォントのみ埋め込まれたPDFのショット。下はその文書情報の[フォント]を開いたところ。TrueTypeフォントのみが「カスタム」で埋め込まれている。
ただし埋め込めるのは、TrueTypeフォントのみです。それ以外のPostScriptフォントはOCFもCIDも埋め込むことができず、画像データに置き換えられてしまいます。 一旦PostScriptファイルを作成してからPDFを作成するときは、[ファイル保存]のオプションで[フォントの保持]を[すべて]にします。
LaserWriter 8.6から直接PDFを作成するときは、[ファイル保存]の[フォーマット]オプションで[Acrobat
PDF]を選択し、[一般設定]の[すべてのフォントを埋め込む]をチェックします。
この場合は、画像の圧縮やダウンサンプリングの解像度は、ここでの指定になります。ただし複雑な設定でPDFを作成するときは、Distillerの方がきめの細かい設定ができます。
●LaserWriter 8.6でPostScriptファイルを作成] |
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※印刷ダイアログで[ファイルとして保存]を選択して[フォントの保持]を[すべて]にすると、日本語のTrueTypeフォントのみが埋め込まれる。PostScriptファイルを書き出す場合は、[出力対象]を[ファイル]することを忘れないようにする。
●LaserWriter 8.6から[Acrobat PDF]を作成 |
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※[一般設定]の[すべてのフォントを埋め込む]をチェックして、[Acrobat
PDF]を作成すると、日本語のTrueTypeフォントのみが埋め込まれる。
QuickDrawアプリケーションでは、TrueTypeフォントのみを使用してドキュメントを作成したとき、LaserWriter
8.6以降を使用することで、全てのフォントをPDFに埋め込むことができます。
また外字エリアの文字も問題なくうめこまれます。
●外字を埋め込んだPDF |
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※外字エリアで文字化けを起こす丸囲みの1(区点コード09.01)を使って、LaserWriter
8.6で日本語TrueTypeフォントを埋め込んだもの。正しく表示されている。 |