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その1 埋め込めるフォントと埋め込めないフォント
1―3 埋め込めるのは許可されたフォントのみ
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■正式に埋め込めるのは許可されたCIDフォントのみ
Acrobat 4.0で埋め込めるのは、埋め込み許可されたフォントのみと言うことになっています。 またフォーマットでは、MacintoshではPostScript
Type1フォントのCIDフォントのみで、WindowsではTrueTypeフォントのみになってます。Macintoshでも日本語のTrueTypeフォントを埋め込む方法はありますが、残念ながら完全ではありません。TrueTypeフォントの埋め込みでは文字送りの情報が別の書体のものに置き変わってしまうのです。 今まで日本語のPostScriptフォントとして使用していたフォント、つまりOCFと呼ばれる古いフォーマットのPostScriptフォントはAcrobatでは埋め込めません。埋め込むためには、PostScriptフォントのCIDフォーマットを使う必要があります。
埋め込みの許可については、Acrobat 4.0がリリースする前に発売されていたCIDフォントは、Adobeがフォントベンダーに埋め込みの不可を確認して、Distillerが判断しています。それ以後のCIDフォントはフォントにフラグを立てることで、Distillerが判断するようになっています。
■Distillerでは埋め込めないTrueTypeフォント
TrueTypeのフォーマットはAdobeではなくAppleのフォーマットなので、Adobeが確認するものではありません。これはTrueTypeのOS/2のテーブルからDistillerが埋め込み許可を判断するようになっていますが、現在のところ、とくに埋め込みを許可しないフォントはないようです。今後は埋め込みを許可しないTrueTypeフォントが現われる可能性はあります。しかしAppleのフォーマットを利用したフォントの扱いは、フォントベンダーだけの判断ではできないので、埋め込みできなくなる可能性は低いでしょう。 フォントを埋め込んだとき、OSの環境が全く変わってしまっても、Acrobat
Reader 4.0でレイアウトを完全に再現するためには、原則的に埋め込み許可されたCIDフォントを使うしかありません。 またフォントを埋め込んでこそ、イメージセッタからでも、プリンタフォントレスで出力が可能になるのです。
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