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Photoshop 6.0Jでする[カラー設定]の使い方
最初にPhotoshop 6.0Jでカラー設定を決める

 異なるアプリケーション間でカラーマッチングを行うには、まずカラー設定を統一しなければなりません。Photoshop 6.0Jの編集メニューから[カラー設定]を開き、[設定]から「プリプレス用-日本」を選択します。カラー設定は変更することもできますが、ここでは「プリプレス用-日本」で説明していきます。
 カラーの画像素材を扱う上で、統一しなければならないのは、RGBとCMYKの作業スペースを同じにすることと、[カラーマネージメントポリシー]で「埋め込まれたプロファイルの保護」を選択すること、そして[変換オプション]で変換方式とマッチング方法(レンダリングインテント)を統一することです。
 作業スペースは、異なるアプリケーション間でカラーを扱うときの“共通言語”のようなものです。作業スペースは“ソースプロファイル”と呼ばれますが、これもICCプロファイルの一つです。ソースプロファイルを共通にすることで、RGBやCMYKとLabの関係を共有するのです。
 カラーマネージメントポリシーでは、プロファイルが埋め込まれていないものや埋め込まれたプロファイルの設定を確認するために、「埋め込まれたプロファイルの保護」を選択しておく必要があります。これを選択しておくと、画像ファイルを開くときに、プロファイル埋め込みの有無、そして埋め込まれたプロファイルの設定がわかります。
 変換オプションでは、色域外のカラーをどのようにして色域内のカラーに変換するのか、また色域内のカラーも近い色に変換されます。色域内であっても、白色点の取り方やダイナミックレンジの扱い方法が異なるため、マッチング方法が変わるとターゲットとなるLab値も変化します。
 ICCプロファイルでのカラーマッチングではLab値がすべての基準となりますから、作業スペースと変換オプションを統一しておく必要があります。

■カラー設定の「プリプレス用-日本」を設定する
「プリプレス用-日本」はPhotoshop 6.0Jの[カラー設定]ではスタンダードな設定です。日本でオフセット印刷で使われる平均的な印刷方法と平均的な印刷インキをシミュレートしています。カラーオフセット印刷ではもっとも無難な設定でしょう。この設定が万能というわけではありません。必要に応じて作業スペースはカスタマイズしてください。



このコンテンツは2002年2月20日に書かれたものです。

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