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その8 2つの「PDF/X」の［Adobe PDF設定］をみる |
| ■「PDF/X」では出力条件をPDFに書き込むことができる 「PDF/X」はISOで規格化された電子送稿仕様の世界標準として認知されつつあります。日本ではこれから認知されるかどうかということになりますが、Acrobat 6.0のDistillerが対応しているのは、「PDF/X-1a」と「PDF/X-3」の2つです。 「PDF/X-1a」はフォントを埋め込んだCMYKモードのPDFのみを扱い、雑誌や新聞広告に特化した仕様になっています。また、「PDF/X-3」も標準化しつつもカラーマネージメントにも対応するPDFの標準規格です。 これらに準拠したPDFを作成するには、いまのところDistiller 6.0のこの［Adobe PDF設定］を利用するしかありません。 ［Adobe PDF設定］のPDF/Xタブで指定するものは、仕上がりサイズを指定するか、ない場合はエラーレポートを返すようになっています。また、断ち落としの領域も天地左右のオフセット値で指定できるうようになっています。ということは、PDF/Xには仕上がりサイズと裁ち落としサイズの情報が必要なのかも知れません。 また、［文書に指定がない場合のデフォルト値］には、「出力インテントのプロファイル」「出力条件」「レジストリ名」「トラッピング」の指定項目があります。「出力インテントのプロファイル」はプロファイルを埋め込まずに、制作環境のカラー設定情報を付加するものと考えられ、「出力条件」は出力時のコメントのようです。またWebから情報を得るときは、そのURLを「レジストリ名」に入力するようです。 残念ながら、「PDF/X」のついての詳細はいまだ詳しいことはわかっていません、今後の動向に注意するしかありません。 |
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