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株式会社 翔泳社
ISBN4-88135-497-3 C3055
定価 3,200円+消費税
発行日 1997年9月30日
 DTPでは作成したデータが、出力機から正しく確実に出力できてこそ、はじめて完結します。しかし正しく出力するためには、出力の仕組みを理解しなければなりません。
 本書では、まず出力依頼書の各々の項目の意味、PostScriptの仕組み、メーカーによって異なる出力機の方言などについて解説してあります。そして出力して印刷・加工するために知っておくべきことを踏まえ、具体的なデータの加工・作成方法を紹介しました。 本書が傍らにあれば、DTPデータを失敗することなく出力できるでしょう。


▼「標準 DTP出力講座」目次

はじめに
本書の読み方


■Part 1 フィルム出力の基礎知識
第1章 出力依頼書はこう書く

出力するための条件1 ●DTPの世界では勘やうろ覚えの知識では
 正しい出力結果は得られない
出力するための条件2 ●データの出稿にはMOディスクを使う場合もあれば
 通信でデータ転送する場合もある
出力するための条件3 ●データの内容によって出力センターに依頼するか
 製版・印刷会社に依頼するかを決める
出力依頼書の記入 ●アプリケーションや出力機の仕様によって
 出力依頼書の記入内容は違ってくる
出力フォントを記入する1 ●出力の第一関門――文字を正しく出力するには
 フォントの使い方と知識が必要
出力フォントを記入する2 ●アプリケーションによって
 使用フォントの調べ方は違うが調べる方法は必ずある
貼り込みデータの添付1 ●割り付けたデータは正しいフォーマットとモードで
 確実に添付する
貼り込みデータの添付2 ●出稿する前に貼り込んだ画像のリンクを確認しよう!
 たった1枚なくても再出力になる
出力データの確認 ●使用しているフォントや画像のモードや解像度を
 簡単に調べるにはプリフライトする
システム環境 ●トラブルが発生したときに手がかりが得られるように
 システムやATMのバージョンを記載
出力ページの指定 ●ページレイアウトソフトでは
 出力するページを指定することもある
出力サイズ ●サイズの小さいものは付け合わせて出力すると
 コストの節約ができる
出力線数の指定 ●出力解像度が高ければ出力線数も高くなるので
 必要に応じた線数での出力が必要
トンボを付ける ●ページレイアウトソフトでは自動トンボを使うが、
  Illustratorではトリムマークでトンボを付ける
縮尺率の指示 ●最後のプリント時の設定が残るので
 原寸で出力する場合でも縮尺率を100%と指定しよう
イメージと膜面1 ●オフセット印刷ではイメージはポジ、膜面は裏で
 出力するのが標準
イメージと膜面2 ●シーリング印刷では膜面表のネガ
  シルク印刷では膜面表のポジフィルムが一般的
分版指示の注意1 ●カスタムカラーで作成したデータは
 レイアウトソフト上で
 プロセスカラーに変換して出力する
分版指示の注意2 ●墨文字や墨ベタのオブジェクトやテキストは
 オーバープリントで出力する


第2章 PostScript解体新書

PostScriptとは ●なぜPostScriptは普及したか――
 高速でしかもきれいな印字ができた
 PostScriptのしくみとは?
プリンタドライバと
インタープリタ
●プリンタドライバがPostScriptプログラムを作成し
 インタープリタがドットに置き換える
ベジェ曲線は計算式 ●PostScriptの得意ワザ――なめらかで複雑な曲線を描く
 三次元のベジェ曲線
階調とハーフトーンセル ●ハーフトーンセルの大きさを変えることで
 階調の変化を表現する
グラデーションの生成 ●PostScriptの仕様では
 大きなサイズのグラデーションでバンディングが起こる
デバイス・
インデペンデントの意味
●PostScriptはデバイスに依存しないはずなのに
 なぜ全ての出力結果が同じにならないか
PostScript Levelの違い ●PostScriptのプログラムはバージョンアップして
 現在はPostScript Level2が主流
ハードウェアRIPと
ソアトウェアRIP
●出力に必要なRIPの変遷――
 ハードウェアRIPからソフトウェアRIPへ
PostScriptクローンとは ●PostScriptにはクローンもある
 クローンにはそれなりのメリット・デメリットがある
PostScriptフォントの種類 ●ostScriptフォントには1バイトの欧文フォントと
 日本語などの2バイトのフォントがある
プリンタフォントの役割 ●日本語のフォントは
 プリンタでラスタライズしないと出力できない
文字化けが起きる理由 ●フォントの外字エリアの
 コードの割り振り方が違うため文字化けは起こる


第3章 出力機を使いこなそう

出力機の違い ●出力するといってもイメージセッタとCEPSでは
 同じ結果になるとは限らない
DCSで出力する ●DCSフォーマットのEPSファイルは
 画像を高速に分版出力できるスグレモノ
OPIシステム ●商品カタログなどの
 大量の画像データを出力するときは
 OPIシステムですり替えて出力する
スーパーセルとは ●モアレが出ないように
 イメージセッタではスーパーセルを使うが
 網点の形や濃度が違って見える
イラショナル・
スクリーニング
●角度を正確に計算できる
 イラショナル・スクリーニングでは
 全くモアレが発生しない
DeltaRIPで高速処理 ●PostScriptでは全てを演算するが印刷に必要な部分だけ
 ビットマップ化するのがDeltaRIP
FMスクリーニング ●ハーフトーンセルを使わない
 FMスクリーニングで出力すると
 モアレは出ないが刷版が難しい
デジタル・
プリンティングの未来像は
●いつかはフィルムを出力せずに
 直接印刷できる印刷機が当たり前になる

コラム 通信でデータを送るときは圧縮して送ろう
Macintoshの都市名フォント
画像のフォーマットを開かずに調べる
面付けソフトの種類
QuickDrawとビル・アトキンソン
EPSFこそがデバイス・インデペンデント
PostScript 3とは
カラープリンタでも使われているCPSI
二つのフォント・フォーマット
フォントには著作権はあるか
PostScriptエラーはなぜ起こるのか
PostScriptエラーの解決方法は


■Part 2 アドバンスト・データ・メイキング
第4章 画像データはこうして作る

画像のスキャンニング ●仕組みを覚えて上手にスキャニングするには
画像モードの変換 ●画像モードの変換時に
 なるべく色が変わらないようにするには
画像の出力線数を指定 ●ハーフトーンスクリーンとトランスファ関数を使うと
 出力する線数や形状などを指定できる
画像の切り抜き ●画像を切り抜き処理するには
 Photoshopのクリッピングパスを使って
 EPS形式で保存する
スキャニングのモアレ ●スキャニングによって発生したモアレはどう処理するか
オブジェクトモアレ ●もう一つのモアレ対策――
 元の写真原稿の中の
 パターンによって生じるモアレをなくすには
二色分解データの作り方 ●二色分解の手法を使って
 2色で印刷すれば独特の効果を生み出すことができる
ダブルトーンデータの
作り方
●2色刷りでグレースケールの画像を効果的に表現するには
JPEGエンコーディング ●EPSで保存するときに
 エンコーディングにJPEGを選択すると
 画像データは軽くなる
線画イラストの着色 ●線画イラストの原稿をPhotoshopで着色するには
グラデーションの加工 ●Illustratorのグラデーションは
 出力トラブルが多いのでPhotoshopでリメイクする


第5章 データ作成の上級テクニック

フォントの出力1 ●普通紙プリンタで太ってしまう
 アウトライン文字を太らないようにするには
フォントの出力2 ●アウトライン文字が多いときは
 アウトライン文字を一つのレイヤーにまとめる
フォントの出力3 ●アウトライン化するテキストを
 探し出すのが面倒なときは
 フォントデータを作成して出力する
フォントの出力4 ●セッタにインストールされていない
 フォントのテキストポイントは
 削除するか置換して出力する
フォントの出力5 ●プリンタにフォントがなくても
 プロテクトフォントをきれいに出力したい
カスタムカラーの扱い1 ●図面やイラストを「黒」で作成すると、
 色を後で一括して変換できないので
 カスタムカラーでペイントする
カスタムカラーの扱い2 ●カスタムカラーで指定していても、
 フィルム出力はプロセスカラーに変換することもある
線数の指定 ●普通紙の PostScriptプリンタで
 プリンタの初期設定値の線数を変更して出力したい
スクリーントーンの作成 ●ハーフトーンスクリーンとRidersを使えば、
  デジタルスクリーントーンが作成できる
QuickDrawプリンタ
での出力1
●貼り込まれた画像をQuickDrawプリンタで
 きれいに出力する
QuickDrawプリンタ
での出力2
●QuickDrawプリンタで
 グレーの網点指示なのに色が付くときは
 ディザパターンで出力する
画像データの使い分け1 ●高解像度で貼り付けた画像を
 普通紙プリンタで低解像度で出力したい
画像データの使い分け2 ●ラフではllustratorに配置した
 DCS形式の画像をDCSのまま出力し
 最終出力は分版して出力する
Illustratorのバージョン ●テキストの文字送りに互換性のない
 Illustrator5.0Jと5.5Jはどのようにして見分けるか
トラッピングをつける ●インキの違う色がケヌキ合わせになるときは
 トラッピングを設定する
データのページ面付け ●Illustratorで作成されたページ物は
 印刷加工上の隣接面をページ面付けして出力する
データの丁付け ●小さなカードなどの印刷物は
 データを丁付けして出力する



第6章 システム環境を考える

システム環境1 ●Macintoshのシステムが
 安定しているときはアップデートしないほうがいい
システム環境2 ●最初からインストールされている
 TrueTypeフォントはDTPでは不要なので削除する
モニタの使い方 ●DTPワークを効率的に行ないたいときには
 モニタをツインにして使う
SCSIの接続1 ●外部のSCSI機器を接続するときは
 スキャナを一番最初につなぐ
SCSIの接続2 ●ハードディスクをさらに高速化したいときには
 SCSI-2で接続する
ハードディスクの使い方1 ●起動用のハードディスクと
 データ保存用のハードディスクは別のほうがいい
ハードディスクの使い方2 ●ハードディスクの万一の破損を考えるのであれば
 ディスクアレイシステムを採用する
ハードディスクの使い方3 ●ハードディスクのメンテナンスには
 Norton Utilitiesが定番
MOを使う1 ●MOのアイコンがデスクトップに現れないときは
 MOドライバでマウントする
MOを使う2 ●MOディスクがおかしな振る舞いをしたときは
 すぐにバックアップを取る
MOを使う3 ●イニシャライズしていない
 MOディスクはドライバソフトで
 簡単にイニシャライズできる
ネットワークの高速化 ●リンタでの出力を早くするに
 ネットワークをEthernetなどの高速仕様にする

コラム 印刷現場ではドットゲインにどう対処しているか
もう一つのフォトレタッチソフト、Live Picture
オブジェクトモアレははめ込み合成で処理していた
PhotoshopとRAM Doublerは相性が悪い
モニタのカラーマッチングはメンテナンスがたいへん
分版データも丁付けできる?
フリーズしたときはADBポートに注意せよ!
周辺デバイスをパワーオンキーでスイッチオン


Appendix Illustrator7.0Jについて

Illustrator7.0Jとは ●Illustrator7.0J――
 新しく追加された機能と出力で注意すべき点



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