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はじめに─Monaco
OPTIX Proとは
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カラーマネージメントする際にまず最初にすべきことは、モニタのキャリブレーションです。モニタのキャリブレーションが適正になっていなければ、正しいカラーを扱うことはできないからです。
モニタのキャリブレーションツールは普及しつつあります。廉価なのものでもキャリブレーションを行い、モニタプロファイルを作成すれば、より正確なカラーをモニタに表示させることができるようになりました。
ただし、正確にキャリブレーションを行うにはいくつの点で注意が必要です。まず、色温度の扱いがあります。色温度にはモニタ表示カラースペースの色温度と、環境光の色温度があります。両者の色温度を一致させておかないと、RGBのグレーが正しいグレーで表示されません。ケルビン値の多少の違いであればほとんどわかりませんが、極端に違うとグレーがグレーとして見えなくなってしまいます。
モニタでは色温度を設定できるものもありますが、設定した色温度が正しいかどうかはわかりません。モニタも経時変化によってカラースペースが変化し、色温度も変わるからです。概ね、設定値より低い色温度であることが多いようです。
また、環境光はモニタがおかれている環境に依存します。その部屋で使用している蛍光管の色温度もありますが、窓から差し込む太陽光線によっても影響を受けます。窓が大きければ、朝と昼と夕方ではモニタ周辺の環境光の色温度も変化します。
いままでモニタ用の測色計では、モニタや環境光の色温度を知ることが難しかったのですが、Monaco OPTIX Proは、Monaco
OPTIX XRと組み合わせることで、それらを計測してモニタプロファイルに反映させることができます。
また、Moanco OPTIX XR Proは、モニタや環境光の色温度だけでなく、モニタのコントラストやブライトネスの測定も、以前のMoanco
OPTIXに比較してたいへん扱いやすくなっています。
さらに作成したモニタプロファイルを検証し、経時変化によってモニタ表示の変化を知ることもできます。作成日からの経過日数を示すアラートまで用意されていて、安定したモニタ環境を構築できるようになっています。
プリプレスの世界でも、これからはモニタのカラーマッチングは必須のものとなります。カラーを正しく扱うためには、まずモニタで正しいカラーを表示させなければなりません。Moanco
OPTIX XR Proは、カラーマネージメント時代にまさしく最適のモニタプロファイル作成ツールなのです。
ここでは、Moanco OPTIX XR Proの機能をわかりやすく紹介してあります。目を通していただければ、たいへん手軽に高品位なモニタプロファイルが作成できることがご理解いただけるでしょう。このページが、みなさまのモニタ環境改善の一助になれば幸いです。またダウンロード可能なPDF版も用意しました。
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