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インクナブラ 編/A4/112P/2003年10月7日初版発行/インクナブラ
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Print: Microline 3050c |
検索用クリーンブラウズPDFが収録されたCD付 |
定価:7,140円(内税:340円) |
一般販売価格:7,140円 DTP-S倶楽部会員価格:6,300円
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OpenType ProフォントのスタンダードはAdobe Japan1.4という仕様だ。Adobe
Japan1-4には15,444字形の文字や記号が収録されている。
しかしこれらの字形をすべて確認するには、InDesignの字形パレットやMac OS Xのことえりの文字パレットを開くしかない。従来のシフトJISの採用字形のリストは手に入れやすいが、OpenTypeの字形リストはほとんどないのが現状だ。
本書は、フォントワークスフォントのマティス-Mをベースに、Adobe Japan1-4が採用している字形の一覧である。Adobe
JapanのCIDコードの順に、InDesignの字形パレットで確認できる切り換え字形のリストと、ユニコードとシフトJISのコードも掲載している。
添付されたCDにあるPDFで検索すれば、異体字からの検索も容易になる。今後OpenTypeの利用が増えてくることは確実だろう。それらのOpenType
Pro書体の採用字形を使いこなすために手元に置きたい字形リストの一覧である。 |
DTPアプリケーションで、OpenTypeフォントのPro書体の字形をすべて利用できるアプリケーションはInDesignです。いずれはIllustratorも、OpenTypeフォントがInDesignと同じように利用できるようになって、OpenTypeフォントは普及していくでしょう。
InDesignでOpenTypeを利用するとき、たくさんあるOpenTypeの字形を調べるには、InDesignの字形パレットを開くことになります。字形パレットはAdobe
JapanのCIDの番号で並んでいます。 |
CIDの番号というのは、JISのコード表がベースになっています。しかし、それ以外の字形は、ほぼパソコンで利用できるようになった順に並べられています。字形パレットをスクロールしても、目当ての字形を探すのが難しいこともあります。
OpenTypeにしかない異体字の親字が第一水準や第二水準にある場合は、親字の字形を入力して、異体字の候補をリストすれば簡単にその字形を入力することもできます。しかし、異体字のない字形では、目当ての字形を探すのは簡単ではありません。
したがって、InDesignの字形パレットでは、確実な文字コードを確認できません。
そこで、InDesignの字形パレットで一覧されるすべての切り換え字形のリストを作成しました。記号類は煩雑になるので掲載していませんが、Adobe
Japan1-4のOpenType Pro書体にある漢字字形は、これですべて一覧することができます。
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また、OpenTypeで利用できる字形の文字コードを知りたい場合、字形パレットでは、フローティングパレットを表示させて確認するしかありませんでした。しかも、InDesignの字形パレットでは、フローティングパレットにあるユニコードやシフトJISの文字コードは、異体字の親字の文字コードで代替してしているのです。
InDesignは内部的にはユニコードでテキストを処理していますから、ユニコードのない字形は、ユニコードのある字形から切り換えて利用するようになっているのでしょう。
本書では、字形のオリジナルの文字コードを確認し、ユニコード、シフトJIS、Adobe JapanのCID番号(グリフID)がわかるようにしてあります。
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Adobe Japan1-4の字形の分類は、概ねパソコンに採用された順番になっています。基本的には1983年に制定された83JISがベースになっていて、それらに機種依存文字が追加されています。過去に利用できていた字形は、「Adobe
Japan1-2」に含まれ、それらに無いため追加された字形が「Adobe Japan1-4」に含まれています。
なお、JISでは文字に対してコードを振っています。文字(字体)に対してコードを振っているため、書体のデザインなどによって、実際に使う字形は多少異なってもかまわないことになっています。しかし、JISの規格表には、例示字体が掲載されていますので、フォントにはこの例示字体の字形が採用されています。
Adobe Japanでは、字体ではなく、字形に番号を振っています。ですから、同じ字体でも、文字の形がわずかに異なる字形も含まれています。
◎第一水準─2,965字形
第一水準には、83JISに含まれている2,965字形が含まれています。Adobe Japanの番号で1,125から4,089までとなります。第一水準は、83JIS以降は変更されていません。
◎第二水準─3,388字形
第二水準は83JISで3,388字形あります。Adobe Japanの番号で4,090から7,477までとなります。第二水準は、JIS90で2字形が追加されていますが、ここには反映されていません。
◎Ext字形─254字形
Ext字形はNECのPC98に搭載された文字セットです。これらは78JISから83JISになったときにJISから削除された字形が大半です。つまり、83JISになって、以前の78JIS固有の字形を利用できるようにNECのPC98に搭載された字形です。これらは、254字形あり、Adobe
Japanの番号で7,633から7,866までとなります。
◎Add字形─44字形
Add字形もExt字形と同じように失われた78JISを補うために作成された文字セットです。こちらは、富士通のパソコンに採用された字形です。ただし、ExtもAddも78JISで削除された字形をベースにしているので、両者の文字は共通のものが含まれています。ここには、Add字形にあって、Ext字形に含まれないものがリストされています。44字形あり、Adobe
Japanの番号で7,961から8,004までとなります。
◎78JISのみの字形─2字形
このリストには、2字形しか含まれていません。これは、78JISで採用され、83JISで削除された字形で、Ext字形にもAdd字形にも含まれていないものです。Adobe
Japanの番号で8,266と8,267になります。この78JISのみの字形は、CIDフォントを利用して、Illustrator
5.5J以降で字体切り換えを行ったときに利用できる字形です。
◎90JIS追加字形─2字形
90JISで追加された字形です。2字形のみです。Adobe Japanの番号で8,284から8,285までとなります。90JISで追加された字形は、OCFフォントでは利用できません。TrueTypeもしくはPostScript
CID以降のフォントに採用されています。
◎IBM拡張文字─359字形
IBM拡張文字は、WindowsのTrueTypeフォントの89区以降に採用された文字です。「NEC IBM選定文字」と呼ばれるものと同じ文字セットです。漢字は359字形あり、Adobe
Japanの番号で8,359から8,717までとなります。
◎Adobe Japan1-4字形─2,124字形
Adobe Japan1-4字形は、Adobe Japan1-4で追加された字形です。1,090ある補助漢字に採用された字形、646字形の97JIS漢字の異体字、同じく229字形の83JISの異体字などからなる文字セットです。全部で2,124字形あり、Adobe
Japanの番号で13,320から15,443までとなります。 |
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Acrobat 6.0 Professionalで作成した全文検索インデックスがついたPDFをCDで提供します。Mac OS
X環境下では、Acrobat 6.0で検索すると、ユニコード入力が可能ですから、ユニコード字形がわかればどのあたりにあるのかすぐにわかります。
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中身を一度見てみたいという方のために、サンプルPDFを用意しました。ご購入を検討される方のみダウンロードしてください。ひやかしでのダウンロードはお断りいたします。
サンプルPDFには、第一水準の途中までを収録してしています。すべてのリストを手元に置いておきたい場合は、本書をお買い求め下さい。
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