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上高地 仁 著/A5/104P/2002年11月20日初版発行/インクナブラ
刊行 |
Print: Microline 3050c |
定価:2,940円(内税:140円) |
一般販売価格:2,940円 DTP-S倶楽部会員価格:2,520円
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本書P84ページにて訂正がありますので、左記PDFにてご確認下さい。
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この本は、Illustrator 8.0がでた後に書き始めたので、半分くらいはかつてのGordian Knot誌に掲載したもので、その部分はDTP-SのWebサイトでブラウズすることとができます。いまでもアクセスログ見ると、けっこう「Illustrator
8.0大解剖」のアクセスはあるようです。
いまさら8.0の本ではないだろうと思って、いままで書籍にすることはなかったわけですが、今回「本気でマスターするIllustrator透明読本」を発行するにあたり、「Illustrator
8.0大解剖」も書籍にすることにしました。
Illustratorの9.0以降の大きな機能の目玉はやはり「透明効果」だと思うわけですが、ルック・アンド・フィールについては、8.0で完成されたところがあるのではないかと思うわけです。それにいまだに8.0をつかっているユーザーは少なくありません。5.5Jがメインだというユーザーも少なくありませんが、結構8.0に移行しているようですな。
公開された部分はともかくも、Illustrator 8.0を是非使いたいというのは、
「第五回 内蔵のカラー設定でスポットカラー出力」
だと思っています。
これはIllustrator 8.0の、カラー設定の機能で、モニタに表示するCMYKのカラーを変更できるという機能です。Illustrator
9.0からはPhotoshop 6.0と同じようにカラー設定が統一されてしまいましたので、この機能は8.0で可能な機能ということになります。
二色分解のデータを作成するとき、たいてい画像はCMYKのいずれかの画像を代用するわけです。シアン版とマゼンタ版が多いわけですが、これをCMYKで保存してIllustratorに貼り込むわけですな。そうすると、モニタはプレビュー表示とはいえ、二色分解なのにCMYKの掛け合わせで表示されることになります。
そこで、このカラー設定に細工を加えてやると、モニタのシアン版やマゼンタ版のモニタ出力を変更することができるわけですな。つまり、画像のカラーはシアンなのにIllustratorのモニタでは、特色で表示するわけです。シアンとマゼンタのかけ合わせも、シミュレーションできます。
まあ、完璧というわけではありませんが、ある程度は近いカラーで表示できます。それを、QuickDrawのプリンタで印刷すると、それなりのカラーで二色分解のカラープリンタ出力が可能になるわけです。
二色分解のデータを扱うときに、モニタでシュミレーションできれば、全体の色みを考えながら指定できますね。是非その使い方をしっていただければと思うわけです。
このページだけは、プリンタですが、カラーで印刷することにしました。カラーで見ていただければ、一目瞭然で理解できると思っています。
現在のIllustratorのDTPの使い方はどうなっているのか、というのは、さまざまな要因があって、一概にはいえませんが、ある程度使い分けていくしかないのではないかと思っています。
Illustratorを使いこなしていくとき、DTPに関するおおまかな機能は、この「Illustrator 8.0大解剖」を読んでいただければだいたい理解していただけるのではないかと思っています。フォントの扱いは別テーマになりますが、それ以外のIllustratorの仕組み見たいなことは理解していただけるだろうと思っています。
できれば、「本気でマスターするIllustrator透明読本」と合わせて活用いただければと思っています。
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