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トップページ書籍製品一覧>PDF出力でキレない印刷事故PDFを取り締まる方法
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Acrobat 9 Pro



Acrobat 9 Pro


 PDFで出力するとき、以前のPostScriptファイルやアプリケーションのネイティブファイル形式より印刷事故は減ったのでしょうか。「PostScriptエラー」で戸惑うようなことはなりなりましたが、以前に比べて印刷事故が減ったかどうかを調べることはできません。印刷の出力環境が大きく代わったいま、出力ファイルに求められるものも変わってきているからです。

 まだDTPが普及する前、版下と製版で印刷物を製作していた頃は、印刷事故は人為的なミスがほとんどでした。

版下の指定間違い
製版のレタッチミス
校正の不徹底
印刷機のオペレートミス


などです。人間のミスですから、チェックを十全におこなうしか方法はありませんでした。徹底して確認しても確認しても、ミスは発生します。「努力」だけが、ミスを防ぐもっとも有効な方法でした。

 DTPになってデジタル化したあと、版下と製版はDTPになりました。工程が減ったことでチェック工程も少なくなりました。しかしデジタル化の進展とともに、フィルムがなくなりCTPになりました。アナログ製版時代は、フィルムでの最終検版こそがミスを防ぐ最後の砦でした。下阪前のフィルム検版で重大な印刷事故を発見して胸をなで下ろした経験を持つ印刷マンは少なからずいるはずです。

 ところが、CTPになってフィルム検版はできなくなりました。CTP版での検版? それは難しいでしょう。透明のフィルムを読んで最終稿と合わせることほどは簡単ではないからです。できなくはありませんが、印刷事故を発見する確率は下がるのではないでしょうか。あとはCTP版の自動検版の実用化されるのを待つしかありません。

 PDFが普及するとともに、CTPの普及率も高くなりました。いまではCTP出力するのが「常識」となりました。印刷コストを削減するためにはCTPしか選択肢はないからです。

 CTP化が進んで出力データに求められることは、できるだけチェックをしなくても出力できるデータです。あるいは、チェックしても素早く確実にチェックできるデータです。少なくとも人間が一つ一つ確認してチェックする工程は無くしていく方向に向かっています。

 DTPになって困ったことは、データの指定ミスは制作者が人為的にチェックするしかありませんが、出力データを作成するときのアプリケーション固有の問題や、PDFを作成する方法で発生するトラブルです。

 PostScriptファイルやアプリケーションのネイティブファイルの時代でも、デジタル化したため起こる印刷事故はありました。アウトライン化されていないフォントで出力機にインストールされていないフォントや、リンクの切れた画像などです。CMYKなのに特色で指定されていることもよくありました。

 PDFになってフォントやリンク切れの印刷事故はほとんど無くなりました。しかし、アプリケーションやPDFの作成方法によっては印刷事故を招くトラブルも発生するようになりしまた。

 Illustrator CS/CSに貼り込んだEPS画像の分割水平線、InDesign CS3とCS4で出力時に消失する効果メニューなどはアプリケーション固有のトラブルであり、制作者側に印刷事故の責任を求めることはできないようなものです。それでも、そのようなトラブルを回避して印刷する方法を見つけるしかありません。

 本書では主にPDFを出力・印刷する上で問題となるようなさまざまなトラブルを取り上げ、その対応策を考えてみました。EPS画像の分割水平線はAcrobatで削除することで対応できますし、InDesignの消失する効果メニューは先に透明の分割・統合のみを行うことで回避できます。

 アプリケーション固有のトラブルやPDF作成方法に起因するトラブルを知っておき、事前にAcrobatなどでチェックすることができれば、印刷事故を少なくできるのではないでしょうか。人間の手と目で何度も何度もチェックしなくても、回避できる印刷事故を簡単に調べることができます。

 印刷事故を招くようなトラブルを知っておき、Acrobatのプリフライトで調べたり印刷工程ツールで変換する方法と注意点を知っておけば、入稿から出力・印刷まで効率的に運用できます。印刷事故を招かないPDF出力の実現に本書が役立てば幸いです。(本書あとがきより)

 




◆あなたがこのテキストで事前に回避できるPDF出力のトラブルです。

Acrobat 9 Pro




■『PDF出力でキレない印刷事故PDFを取り締まる方法』の目次

『PDF出力でキレない印刷事故PDFを取り締まる方法』は、AcrobatでのPDF出力や変換・編集、IllustratorやInDesignなどのアプリケーションで印刷事故を招くトラブルのついて解説したものです。印刷事故を引き起こすトラブルとその対策方法を取り上げます。

■印刷事故PDFを取り締まる方法 〜Acrobat Pro編〜

グレースケールに変換できないPDFのグラデーションとは
PDF内のレジストレーショントンボはグレーベタに変換できない?
Acrobat 9 Proでできない二重トンボをムリヤリ作成する方法
特色と透明効果をAcrobat Proで分割・統合したときの謎


■印刷事故PDFを取り締まる方法 〜Illustrator編〜

Illustrator CS/CS2でEPS画像のまま水平線なしでPDFを作成する方法
Illustrator CS/CS2水平線のEPS分割画像にある「法則」とは
後からでも修正可能なIllustrator EPS画像の分割水平線
Illustrator 9,10のPDF保存で画像と透明効果の怪しい関係
IllustratorでするPDF保存の[トンボと裁ち落とし]その弱点


■印刷事故PDFを取り締まる方法 〜InDesign編〜

IllustratorをInDesignに貼り込むと水平線はどうなる
InDesign CS3とCS4で出力時に消失する効果メニューの謎
InDesignからは「PDF 1.4」で書き出すのがベターな理由
InDesignでも発生する白オブジェクトのオーバープリント
InDesignでIllustrator CS/CS2分割水平線を詳細に調べる方法


■印刷事故PDFを取り締まる方法 〜WordからのPDF編〜

Windows XPの太字をプリフライトで調べることはできるか
ダウンサンプルされる飾り罫線と印刷できない飾り罫線
Wordの太字は[ヘアラインの修正]で線幅を変更してはいけない





Acrobat検証用データ、プリフライトプロファイルをプレゼント

PDFワークフロー構築に必要なプリフライトプロファイルは当然含まれていますが、それだけでなく各トピックで使用した検証用データも差し上げます。


Acrobat「DTPオカジオネル最新号」をプレゼント。

『DTPオカジオネル最新号』をプレゼント。


PDF出力をより効率的にトラブルを回避して出力・印刷するためのテキストが

Acrobat 9 Proだけでする
印刷用PDFにガンガン自動変換する方法

です。『Acrobat 9 Proだけでする印刷用PDFにガンガン自動変換する方法』をお申込みいただくと、『PDF出力でキレない印刷事故PDFを取り締まる方法』をアンケート特典として差し上げています。アンケートで『PDF出力でキレない印刷事故PDFを取り締まる方法』をゲットする場合はこちらを御覧下さい。





Acrobat 9 Pro
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上高地 仁 著/A5/96P/2009年08月31日初版/インクナブラ 刊行

販売価格:7,350円(内税:350円)

価格(税込)7,350円 DTP-S倶楽部価格(税込)6,825円(税別)
*1冊購入されて、DTP-S倶楽部に同時入会される場合は19,425円になります。お客様情報入力画面で「DTP-S倶楽部に入会する」を選択して下さい。