「InDesignの鉄則」はインクナブラが発行するInDesign関連のコンテンツの1つです。主に印刷用データを作成する上で是非とも知って頂きたいトピックを取り上げています。理解しやすくするために「マスターヨーダ」と「あなた」の対話形式で、あなたの疑問に答えます。
トラブルなくInDesignで印刷用ドキュメントを作成ために手元のiPhoneに是非インストールして下さい。iPhoneにインストールしておけば、何時でも何処でも、InDesignでの印刷用データ作成ノウハウに瞬時にアクセスできます。
InDesign関連のコンテンツ「InDesignの鉄則」は
iPhoneアプリ版
となっています。iPhoneサイズ(約50 mm×75 mm)でレイアウトされています。iPhoneやiPadで御覧下さい。iPadではそのまま表示されますが、バージョンアップで、近いうちに見開き表示する予定です。
■「InDesignの鉄則」の主な内容
「InDesign使いこなし21の鉄則」は、InDesignを使うときに注意しておきたいことや、知っておきたいことを「20の鉄則」としてまとめたものです。もともと2007年10月に書籍として発行していましたが、iPhone版にあわせて追記し、レイアウトし直したものです。
本書が取り上げているテーマは、InDesign 2.0からInDesign CS3あたりまでをターゲットに印刷用PDFを作成する方法や印刷用データ作成で知っておきたいトラブルやノウハウです。内容をわかりやすくするために、「あなた」と「マスターヨーダ」との対話形式で書き進めています。
iPhone版リリースにあたり、「鉄則21」として、InDesign CS3〜CS5までのアップデート内容を整理したトピックを追加を予定しています。いずれのバージョンも最終バージョンにアップデートする方が安全です。最終版にアップデートしてお使い下さい。
また、InDesignからのPDF作成機能については、CS3でほぼ完成されています。CS3以降のPDF作成機能には大きな違いは見られません。CS3と同じように作成していただければ、まず問題のない印刷用PDFが作成できます。
画像部分のセンターをタップすると、実画像が別ウィンドウで表示されるようになっています。
なお、このアプリは「印刷営業、明日はどっちだA」をアップデートして改訂しています。「印刷営業、明日はどっちだA」もお読み頂けます。
*画像部分をタップしてピンチアウトしたもの。
「InDesignの鉄則」アプリは、iPhoneおよびiPadに対応しています。図版は縮小して表示されていますが、図版をタップすることで、実寸サイズの画像が表示されます。図版のディテールはタップ画像でご確認頂けます。
◆内容は次のようになっています。
鉄則01:異なるバージョンでは開かない
鉄則02:最新版にアップデートしよう
鉄則03:カラーマネージメント機能を使おう
鉄則04:貼り込み画像の基本はPhotoshop形式
鉄則05:貼り込み画像に含まれたICCプロファイルの扱い
鉄則06:透明の分割・統合はスプレッド毎にも指定可能
鉄則07:オブジェクトスタイルとラスター効果の関係
鉄則08:貼り込みPDFで選択する複数のPDFサイズ
鉄則09:PDFを貼り込むときはフォントを埋め込む
鉄則10:段落スタイルで指定する文字組版
鉄則11:段落スタイルから目次とブックマークを作成する
鉄則12:InDesignでするカラーマネージメント出力
鉄則13:クロスプラットフォームで使うInDesignドキュメント
鉄則14:PDFのバージョンはAcrobat 4.0互換で保存する
鉄則15:画像データは「自動(JPEG)」を指定する
鉄則16:PDFにトンボと裁ち落としを指定する
鉄則17:色分解でPDFのカラーを変換する
鉄則18:詳細でフォントを埋め込んでPDF保存する
鉄則19:セキュリティは設定してPDF保存しない
鉄則20:InDesignのリンク更新機能でPDFを面付けする
鉄則21:最新版にアップデートしようCS3〜CS5(現在未更新)
◆書籍版あとがき
「トラブルでオタオタしないInDesign使いこなしの鉄則」は、InDesignを使うときに注意しておきたいことや、知っておきたいことを「20の鉄則」としてまとめたものです。
InDesignはたいへん機能が豊富なレイアウトソフトです。また、印刷で利用するため最新の機能が用意されているソフトです。主に使われているのは、2.0からCS3まででしょう。新しいバージョンになればなるほど、高機能になっています。
InDesignから印刷用のデータを作成するには、PDF書き出しするのが基本でしょう。アプリケーションやバージョンによって、同じデータでも書き出される命令文が異なるPostScriptファイルより、描画データのみを記述するPDFの方が、出力機に依存しないからです。
機能豊富なInDesignを使って印刷用データを出力するときに、注意したいものに、次のようなものがあります。
画像フォーマットで異なる画像の機能
貼り込み画像のICCプロファイル
PDFの貼り込みサイズ
透明効果の設定とラスター効果の解像度
カラーマネージメントしての出力とPDF書き出し
などがあります。特に、InDesignはカラーマネージメント機能が充実しています。しかし、カラーマネージメント機能を使いこなすには、埋め込まれたICCプロファイル、ドキュメントのカラースペース、InDesignのカラースペースの違いを理解していなければなりません。
透明効果やラスタライズ効果はIllustratorと同じような機能が搭載されています。ドロップシャドウなどは設定ウィンドウは同じデザインですが、Illustratorと異なる部分もあります。InDesignはCS以降、ドロップシャドウ部に特色を割り当てることが可能ですが、IllustratorではCS2以降になります。
本書では、主にInDesignで印刷用のPDFを書き出すときに、知っておきたいことをまとめました。各バージョンの違いとアップデートした内容を解説するともに、印刷で必要な機能を中心に最低限知っておきたい機能を取り上げてあります。PDF書き出しする際に、設定ウィンドウの意味や設定方法を解説することで、印刷に最適化されたトラブルのないPDFを作成していただきます。
また、印刷用のPDFだけでなく、バージョンによる段落スタイルの違いや、段落スタイルを利用して目次を自動生成する方法と、その際の注意点も取り上げています。目次を生成すると、PDF書き出し時に自動的にPDFの「しおり」が作成され、ページリンクも追加されます。用途に合わせたPDF書き出しには最適の機能です。
複雑で多機能なInDesignをより深く理解していただくために、「マスターヨーダ」と「あなた」の対話形式にしてあります。対話形式にすることで、読みやすくなっているのではないかと思います。InDesignを活用し、効率的な制作ワークフローを運用したいと考えているあなたのお役に、本書が一助となれば幸いです(上高地 仁)。
■「InDesign使いこなし21の鉄則」の組み込みコンテンツ
バージョンごとの印刷用PDF作成ガイドブックを組み込みコンテンツとしてご用意する予定です。 |