『これだけでできる印刷用PDF作成ハンドブック』は、Creative Suite2までしか対応していませんでした。CS3以降、どの程度使われているのかわからなかったので、少し及び腰でした。Mac Fan 2010年1月号のアンケートなどを見ると、けっこう使われていそうな感じです。そこで、Illustrator CS3のハンドブックを作成しました。
基本的には『これだけでできる印刷用PDF作成ハンドブック』のCS/CS2をベースに作成し直しました。テキストを少し変えてショットを入れ替えました。CS2以降はPDF保存時にトンボを追加して書き出すことができます。また逆にいままで通りにトリムマークを指定することもあります。今回は、その両方に対応してハンドブックを作成しました。
CS3では新規にドキュメントを作成するときに、カラーやラスタライズ効果設定を指定できるので、けっこう便利になっています。ですからそれ以外で使ってはいけないものをチェック項目に上げました。
塗り設定だけの線
埋め込みできないフォント
オーバープリント
特色
RGBの貼り込み画像
プロファイル埋め込みの貼り込み画像
などです。オーバープリントなどは、プロセスカラーの印刷物はIllustrator上で一切せず、出力機やAcrobatでする方が確実なので、「禁止」項目に入れました。墨ベタ以外にオーバープリントしたい場合は、けっこう特別な場合なので、フォントをアウトライン化するように、原則禁止でいいのではないかと思いますね。
またPDF書き出しでは、PDFだけでなく、PDF/X-1aで書き出す場合の違いにもすこし触れています。PDF/Xでは「PDF/X-1a:2001(日本)」を選択して、少しだけカスタマイズします。圧縮、トンボと裁ち落としなどです。あとは「プレス品質」とほとんど同じ設定で書き出せます。
この『これだけでできるIllustrator CS3印刷用PDF作成ハンドブック』を含めて『これだけでできる印刷用PDF作成ハンドブック』は『新版・これだけでできる印刷用PDF作成ハンドブック』として 書き直しています。
なお、サイズはA5サイズです。PC上のAcrobatで開いて御覧下さい。
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