あなたはAcrobatをお使いですか? Acrobat 6.0 Professional以上をお使いの場合は、Acrobat 8 Professionalに移行すると、とてもメリットがあります。Acrobatは使わないという方は、このページを閉じてください。時間が無駄ですから。しかし、いまは使わなくても、今後、使う可能性があるならば、もう少し私の話を聞いてください。かならず、あなたのお役に立ちます。
もしAcrobatをお使いで、既に8にバージョンアップした方や、これから8へのバージョンアップを考えているあなたには朗報です。バージョンアップフィーを取り戻す方法があります。いえいえ、それ以上の価値を、Acrobat 8 Professionalはあなたにもたらすでしょう。
こんにちは、上高地仁です。私が今回のAcrobat 8 Professionalを知ったのは、ある雑誌のレビュー記事の依頼をいただいたのがきっかけです。レビュー記事用にいただいたのは
製品概要のレジメ
ベータ版のDVD
の2つです。手元に届いた「製品概要」を見て、驚きました。
なんだこの製品概要は、たった3ページしかないぞ!
天下のAcrobatです。AdobeはAcrobatためなら、Microsoftともケンカを辞さない姿勢で望みます。Acrobatは、それほど、Adobeにとって重要にアプリケーションではありませんか!。
そのAcrobatのメジャーバージョンアップであるにもかかわらず、新機能や強化機能の概要が、プレス用に配布された概要が、たった3ページにしかならないなんて、はっきりいって信じられません。
レビュー記事を書くために、Acrobat 8 Professionalをインストールしました。もちろん、MacintoshとWindowsとの両方にインストールです。たしかに、「見てくれ」は大きくわかりました。ウィンドウとツールは派手になって、メリハリがつきました。
しかし、「これはすごい」という新機能は見あたりませんでした。今までにない新機能は「Web会議」だけでした。まあでも、「Web会議」というのは、Acrobatの新機能というより、「Breeze」というMacromediaの製品をAcrobatを組み込んだものですから、完全な新機能というわけではありません。
もちろん全くの新機能がないわけではありません。色々調べていくと、7.0にはない新機能がいくつもありました。
新規空白文書の作成
PDFパッケージ
墨消し
フォームでするバーコード作成
文書の検査
墨消し
埋め込みインデックス
などです。また、既存の機能でも大幅に強化されているものが多々ありました。メニューが増え、設定ウィンドウにはいくつもの設定が追加されています。
しかし、バージョンアップフィーを払うほど価値があるのでしょうか。とくに印刷工程パレットでは、ほとんど代わり映えしません。多少追加された設定はありますが、ほとんど7.0と同じでした。特に印刷関係の機能は、ほとんどそのままといってもいいくらいでした。
なんだ8.0は、7.0のブラッシュアップ版か
というのが、私の偽らざる感想でした。Acrobat 4.0から5.0になったときも、大きな違いはないと感じたものです。そのときの同じ、というのが第一印象だったのです。ところがです。そうではなかったのです。ここからが重要なポイントです。
実は、私は大きな新機能を見落としていたのです。「参りました」と呟くしかないオドロキの新機能でした。まさか、こんな新機能が用意されていたなんて、思いもしませんでした。
「印刷工程パレットは7.0とほとんど同じ」といいましたが、実は、1つだけ大きく変貌したものがありました。それは[プリフライト]です。編集方法が変わって、従来の[詳細編集]が[カスタムチェック]に統一されたのですが、実はそれ以外に、強力な新機能があったのです。それは
フィックスアップ
です。プリフライトの編集ウィンドウの最後にぽつんとリストされる[フィックスアップ]こそが、Acrobat 8 Professionalの新機能の救世主だったのです。
私はこの機能を知りませんでした。言い訳になりますが、「製品概要」には[フィックスアップ]については、全く触れていませんでした。[フィックスアップ]の機能を知ってから、私はブログに
前言を撤回します。「クリエイティブ・印刷プロフェッショナル向けソリューション」
http://blog.livedoor.jp/incun/archives/50883967.html
という記事を書きました。まあもっとも、ベータ版では[フィックスアップ]は正しく動作しなかったので、レビューできる状態ではありませんでしたけどね。
私はAcrobat 8 Professionalのこれらの新機能を、あなたに是非知って欲しいと思っています。今すぐAcrobat 8 Professionalを使わなくても、どこまでできるのかを知っていたいと思いませんか? バージョンアップはそれからでも遅くないと思います。
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