Adobe Illustrator(イラストレーター) 使い方と出力講座:透明効果からPDF保存、Illustrator CS3まで
Adobe Illustrator使い方と出力講座:透明効果からPDF保存、Illustrator CSまで

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第2章 フレンドリー・デバイス



■2-1 理想のシステムを組む

 MacintoshでDTPをするとき、当然ながらMacintosh単体ではできません。データの入出力機器や記憶装置を含めたシステムの構築が必要です。高解像度の画像データを扱わないとして、アートワークフィニッシュ(版下)を作成するための理想のシステムを考えてみましょう。

 まず、Macintosh本体ですが、むろんこれは最新の最高速のMacintoshを使えればいうことはありません。が、最低限として二台のモニタを接続でき、できればハードディスクはSCSI2で接続できるものを選びましょう。ハイエンドの機種は内蔵ハードディスクがFastSCSI2を採用しているのでそれらを選ぶのもひとつの選択です。メモリは最低でも48MBは欲しいものです。CD-ROMはApple純正が付いたものを。

 二台のモニタのうちメインモニタは20〜21インチサイズ(1152×870ピクセル)を使用します。このサイズだとA3がほぼ全面、B4だと横置きでトンボまでを原寸表示できます。内蔵のビデオ回路やVC、AVのカードはそれほど速くないので、高速のグラフィックカードで接続します。VRAMはフルに実装します。これでアートワークの拡大縮小、スクロールが高速になり、ストレスを感じることが少なく作業効率は高くなります。もう一台のモニタはフローティングパレット用のものです。メインモニタに数多くのパレットを置くとアートワーク全体が見にくくなるので14〜17インチのモニタをサブモニタにします。できれば同じメーカーの同じシリーズのものを選びましょう。

 ハードディスクは起動用にSCSI2のものを用い、それとは別にもう一台あると便利です。起動ディスクのアクセスタイムは体感速度に非常に影響するので、もし予算に余裕があればWideSCSIカードで対応するハードディスクをセットしそれを起動ディスクにしましょう。

 スキャナは最低でもRGB各色10ビットでスキャンニングできるもので、透過原稿ユニットを装着します。主としてアタリ用であれば読取りの速いもの、印刷原稿にも使いたいのであれば画質を優先して選びます。

 リムーバブル・ディスクは今のところMOが主流です。230MBタイプのものを用意しましょう。


※パッチ
サブのハードディスクにシステムをインストールしておき、PostScript互換フォントやTureTypeフォントをインストールしておくと便利です。


●IllustratorでDTPするのためのシステム構成


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