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■あなたのお使いのバージョンはどれですか?
DTPの世界は、いまちょうど端境期です。パソコン環境に依存するバージョンから、依存しないバージョンへの移行期なのです。
もともと印刷用のデータは、アプリケーションから書き出したデータで出力されていました。しかし、ここにきて汎用のPDFというフォーマットで印刷用データを出力することが増えています。PostScriptからPDFへ移行が進んでいます。
今までは、OSの種類やバージョン、アプリケーションのバージョンによって、作成したデータの出力に“縛り”がありました。Illustratorでは出力用にテキストをすべてアウトライン化したり、QuarkXPressでは画像はDCSにしたりするなど、アプリケーションやバージョン毎に作成方法のポイントがありました。
また、アプリケーションの新しいバージョンがリリースされても、出力機がすぐに対応していないことがよくありました。これは、アプリケーションが書き出すPostScriptファイルが、同じデータであっても、バージョンが異なると、出力結果が同じになるという保証がないためです。アプリケーション毎、バージョン毎に検証する必要があったのです。そのため、Illustratorなどは、新しいバージョンがリリースされても、出力機が対応するためには、出力機のRIPもバージョンアップする必要がありました。
PDFに移行すると、こうしたアプリケーションで異なる出力データの違いは極めて小さくなります。同じデータをIllustratorで作成しても、QuarkXPressで作成しても、出力用の描画データの構造はほぼ同じなのです。
OSの違いやアプリケーションのバージョンを新しくすると、印刷用出力用データの注意点も変わってきます。リスクを背負って新しいバージョンに移行するより、既存の慣れ親しんだバージョンを使う方が安全で確実なのです。
しかし、OSのバージョンも新しくなり、Mac OS 9が使えなくなっていく中で、IllustratorやInDesignといったレイアウトソフトも、古いバージョンのままで使い続けていくことできない時代になってきています。古いバージョンも使いつつ、新しいバージョンも使いながら、移行していくしかありません。
あなたは、IllustratorやInDesignはどのバージョンをお使いですか。複数のバージョンを使い分けているとき、それぞれのバージョンの違いを理解していますか。印刷用PDFを作成するときに知っておきたい、バージョンによって異なるデータ作成方法の違いやPDF書き出しの設定を、あなたはご存知ですか。
■印刷用PDFで知っておきたいバージョン毎の機能
あなたのIllustratorやInDesignのバージョンはどれですか? といっても、複数のバージョンを使わざるを得ない環境の方も少なくないでしょう。またIllustrator
8.0から、Illustrator CS3に移行する方もいるかもしれません。
こんにちは、いつも、私のWebサイトやブログをご覧いただき、ありがとうございます。また、メールマガジンをご購読いただきありがとうございます。Illustratorは8.0からCS3まで、InDesignは2.0からCS3までを検証する日々に追われている上高地仁です。
複数のバージョンを使う中で、あなたに是非その違いを知って欲しいと思い、今回、IllustratorとInDesignの本を書き上げました。あなたが、安心して新しいバージョンに移行するためには、古いバージョンと新しいバージョンでは
何が違うのか
ということを知っておいてください。とくに印刷用データを作成するときに重要で追加された新しい機能はなにか、既存の機能で強化されたもの、デフォルト設定が変更されたものをなんなのか、ということを知っていれば、新しいバージョンに移行しても戸惑うことは少ないのではないでしょうか。
本書ではIllustratorInDesignについて、印刷用PDFを作成するにあたって、重要なポイントに絞って整理したものです。
アップデートのされた内容
カラーマネージメント機能の仕組み
透明の分割・統合はどう行われるのか
ドロップシャドウなどのラスタライズ効果
PDF書き出し用のドキュメント設定
貼り込み画像のカラーマネージメント
画像の解像度とダウンサンプル設定
などの機能が、バージョン毎にどのように違っていったのか、ということを知っていれば、新しいバージョンへの移行は難しくありません。
■CS3以降、PDFの書き出し方は基本的に同じです
IllustratorもInDesignもCS3以降は印刷用データの作成で大きな仕様変更はありません。EPSやPDF書き出しの設定内容にも追加された仕様はありません。ですから、同じように扱って頂くことが可能です。カラーマネージメント機能もCS2以降では仕様の変更はありません。
本書ではCS3までを対象に解説していますが、CS4以降はCS3と同じように印刷用データを作成し、ファイルを書き出していただくことができます。
■「あなた」と「マスターヨーダ」との対話形式
本書では、それらの違いをよりよく理解していただくために、「あなた」と「マスターヨーダ」との対話形式にしました。対話形式にすることで、日頃あまり本を読まない方でも、少しは読みやすくなると思って、敢えて対話形式にしてあります。
IllustratorもInDesignも、それぞれ印刷用のデータを作成するために知っておきたいことを
20の鉄則
として、各々のポイント、バージョンのよる違い(どのバージョンで追加された機能なのか)をできるだけわかるように書いています。あなたがIllustratorやInDesignでバージョンの違いを理解した上で、使いこなすのに必ず役に立つ内容です。
■『トラブルでオタオタしないIllustrator使いこなしの鉄則』の目次
Illustratorでは、8.0からCS3までを対象に、使いこなすための鉄則をまとめてあります。バージョンやアップデートの違いから、PDF書き出しの違いまでをまとめてあります。とくにPDF書き出しは、10.0までとCS、そしてCS2以降は最適な方法が違っています。是非、参考にしてください。
■『トラブルでオタオタしないInDesign使いこなしの鉄則』の目次
InDesignは2.0からCS3までを扱っています。Illustrator同じようにバージョンの違いを踏まえ、ファイルの貼り込み方と透明効果の処理方法、カラーマネージメント機能と出力を中心にまとめました。InDesignのカラーマネージメント機能は、極めて高機能です。適切に活用すれば、高度なカラーマネージメント出力が可能になります。
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『トラブルでオタオタしないIllustrator使いこなしの鉄則』
上高地 仁 著/A5/96P/2007年07月05日初版/インクナブラ 刊行 |
販売価格:3,465円 |
一般販売価格:3,465円 DTP-S倶楽部会員価格:2,940円
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『トラブルでオタオタしないInDesign使いこなしの鉄則』
上高地 仁 著/A5/96P/2007年10月05日初版/インクナブラ 刊行 |
販売価格:4,515円 |
一般販売価格:4,515円 DTP-S倶楽部会員価格:3,990円
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■お得なセット価格をご用意しました。
IllustratorとInDesign、両刀使いのあなたのために
トラブルでオタオタしないIllustrator使いこなしの鉄則
トラブルでオタオタしないInDesign使いこなしの鉄則
のお得なセットを用意しました。あわせてお申込いただくと、割安となっています。
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いずれもPDF版を収録
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お得なセットに、CDを追加したバージョンもご用意しました。CDに追加されたのは
Illustrator&InDesign使いこなしの鉄則 PDF版
検証に使用したファイル
一目でわかる! Illustrator CS新機能ガイダンス PDF版
本気でマスターするInDesign 2.0 PDF読本 PDF版
です。本書の内容をより理解していただくために、手元に置いておきたいデータです。 |
できるだけ多くの方に、IllustratorとInDesignの使いこなしの知識を持っていただきたいと願い、廉価な価格でご提供することにしました。あなたが、新しいバージョンに移行しても、戸惑うことなく、印刷用のデータを作成し出力するため、今回の書籍がお役に立てれば幸いです。
とりわけ、Macintosh環境では、Mac OS Xへのスイッチは待ったなしになっています。IllustratorやInDesignであなたが新しいバージョンに速やかに移行していただきたいと、私は考えています。是非、この機会に今すぐお申込みください。
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