iPhoneやiPadでは、さまざまなコンテンツをアプリとして配信することができます。個人でもアップルのiOS Developer Programに登録すると、iOSアプリを配信することができます。登録費用は年間10,800円。有料アプリの最低価格は115円です。手数料の30％を引いても、有料アプリが135回ダウンロードされれば元は取れる計算になります。
しかしiPhoneアプリを作成するのは簡単ではありません。アプリを作成するには、Xcodeでブログラミングする必要があるからです。プログラミングだけではなく、Xcodeを動作させるには、最新OSを搭載したMacintoshも必要です。ですから、iPhoneやiPadのApp Storeに、あなたのコンテンツをアプリとしてリストさせるのは簡単にできることではありません。
iPhoneアプリを作成して販売するときの、ハードルはアプリの作成だけではありません。iOS Developer Programの登録も、個人では住民票が必要ですし、法人で登録する場合は登記簿謄本が必要です。必要な書類を送っても審査されて返事が返ってくるまで多少の時間がかかります。
アプリを作成するときも、作成したアプリのチェックには手間がかかります。XcodeにはiPhoneやiPadでの表示をシミュレートするソフトが付いていますので、実際のアプリの動作をシミュレータで確認することができます。しかし実際のiPhoneやiPadにインストールして確認するときは、暫定のプロファイルを作成してアプリに読み込まさなければなりません。
さらに大変なのが作成したアプリの申請です。アプリを申請するには、暫定ではなく申請用のプロファイルが必要になり、申請用としてビルド（アプリ作成）したものでアプリのファイルをアップロードしなければなりません。慣れればそれほどではありませんが、たまにしか申請しない場合は、手順を忘れてしまいそうです。
これから個人がコンテンツを発信していくことが増えてきます。無名の個人が発行したコンテンツが瞬く間に広がっていくとことも珍しくなくなるでしょう。アメリカではKindleブックスで年商100万ドル作家が登場しました。
アマンダ・ホッキングという作家は、過去に出版社からに書籍を発行したことがないにもかかわらず、Amazonの自己出版で発行した９冊の本で、10万ダウンロードしてそれを成し遂げました。商業出版社にはすべて断られた彼女は、AmazonのKindleで一躍脚光を浴びたのです。
◆アマンダ・ホッキング：e-bookの自費出版で大金を稼ぐ
http://webfiction.jp/?p=64
Amanda Hocking on KTTC- eBook eVolution
Kindleで出版社を通さずに書籍を発行している作家はたくさんいて、Kindleユーザー掲示版での自己申告ですが、月に1,000部以上ダウンロード実績のあるライターが50名以上に上っています。かれらの大半は既存の出版社から書籍を発行したことが一度もありません。
日本ではアマゾンのKindleサービスは始まっていませんし、アップルのiBookstoreも稼働していません。個人が手軽に作品（コンテンツ）を配信して課金できる仕組みを持っているのは
アップルのApp Store
だけなのです。
もしあなたが配信して「売れる」コンテンツを持っているのであれば、App Storeで展開してみませんか。App Store以外のプラットフォームで「売れる」コンテンツであれば、App Storeではもっと売れるでしょう。App Storeで売れれば、日本で本格的にKindleやiBookstoreが開始されたときは、そちらでもコンテンツの配信を展開していけばいいのではないでしょうか。
App Storeに並べてみることからあなたの電子書籍は始まるのです。iPhoneアプリ形式にすれば、App Storeからそのまま検索することができます。アプリタイトルさえわかっていれば、簡単に検索してダウンロードして貰うことができます。ビューワーソフト内のコンテンツあれば、先にビューワーソフト（本棚ソフト）のダウンロードが必要になり、簡単に知って貰うことは難しくなります。
SakuttoPubli（サクッとパブリ）ではiPhoneアプリをSakuttoBook（サクッとブック）で作成します。SakuttoBookののデメリットを先に申し上げておきましょう。デメリットはテキストのサイズや行間を変えることができません。つまり、リフローには対応していません。また現在のバージョンではテキスト検索もできません。というのは、SakuttoBookはPDFを貼り込んでiPhoneアプリにするツールだからです。
しかしテキストをリフローさせることが電子書籍の最大のメリットではありません。電子書籍化するメリットは、携帯デバイスにたくさんの書籍を保存し何時でもどこでも書籍を閲覧できることにあります。テキストがリフローしなくても、可搬性に優れていることがほうが重要ではないでしょうか。電子書籍のファイルサイズが10MBだとすると、iPhoneは最低でも1000冊の電子書籍を保存できるのです。
SakuttoBookではテキストサイズやレイアウトをアプリ上の設定で変更することはできませんが、SakuttoBookにはそれ以外のメリットもあります。たとえば
画像の貼り込み
動画の貼り込み
も可能です。表示画像だけでなく、挿絵や図版なども挿入可能です。画像はピクセル等倍（iPhoneで163 ppi、iPadで132 ppi）で別ウィンドウ表示させることも可能です。図版などでディテールを拡大表示させることも簡単です。
動画も別途取り込んでアプリ内で再生することが可能です（原則として動画の横幅は320 pixelまでとさせて頂きます）。PDFで作成するメリットは、レイアウトを自由に指定することができることです。iPhoneサイズでレイアウトすれば、iPhoneでも読みやすいサイズでレイアウトすることは簡単です。
また、SakuttoBookでは貼り込んだPDFをRetina（レティーナ）ディスプレイに対応した「640×960 pixel」で表示しています。そのため、iPadで2倍表示してもテキストがガタガタになって表示されることはありません。A5やB6サイズのPDFであっても、iPadでほぼピクセル等倍で表示することが可能です。
◆MPEG-4の動画を挿入してリンク位置を指定する［DTP-Sブログ］
http://dtp-s2.seesaa.net/article/185693333.html
◆SakuttoBook、Retina（レティーナ）に対応せり［DTP-Sブログ］
http://dtp-s2.seesaa.net/article/188399266.html
◆SakuttoBook、iPadの2倍表示に対応しました［DTP-Sブログ］
http://dtp-s2.seesaa.net/article/190924537.html
SakuttoBookで作成し、審査を通過してApp StoreからダウンロードできるiPhoneアプリには次のようなものがあります。
■コンテンツ・ワークフロー1010［Incunabula Inc.］
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SakuttoBookで作成した無料アプリです。iPhoneサイズで作成したPDFを使ってiPhoneアプリ化しています。動画を取り込み、別ウィンドウで拡大画像を表示するようになっています。SakuttoBookの見本としてご利用下さい。App Storeで「コンテンツ」で検索していだたくとダウンロードできます。 |
◆コンテンツ・ワークフロー1010［iTunesプレビュー］
http://itunes.apple.com/jp/app/id423982980?mt=8
■銭形平次捕物控（一）（上）［ePubs.jp Publishing］
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「銭形平次捕物控」を電子書籍化したもの。掲載されているのは３つの短編です。自宅の庭でくつろぐ平次のもとに駆け込んできたガラッ八こと八五郎。ガラッ八が連れてきたのは十八九の美しい娘で、足袋のままで駆け込んできた娘の着物には血糊が飛び散っていた。（買った遺書）。元旦の年始回りをすませた平次は、海賊橋のたもとでうろんな料理屋を見つけるとガラッ八とともに飲み直すことに。平次の勘は何を嗅ぎ付けたのか、店の番頭に手拭をねだりだした（平次屠蘇機嫌）。物を置いていった不思議な泥棒のあとに殺された河内屋の跡取り息子の謎を追う「碁敵」を収録しています。App Storeで「銭形」で検索していだたくとダウンロードできます。 |
◆銭形平次捕物控（一）（上）［iTunesプレビュー］
http://itunes.apple.com/jp/app/id415420561?mt=8
■こずえちゃん［Kumagai Printing］
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「こずえちゃん」は三歳の女の子の感じた不思議な世界をテーマにしたものがたり。四季折々の事象に触れながら、女の子が成長していく様子を描いています。くまがい書房から発行された書籍をPDF化し、SakuttoBookでiPhoneアプリにしています。App Storeで「ごずえ」で検索していだたくとダウンロードできます。 |
◆こずえちゃん［iTunesプレビュー］
http://itunes.apple.com/jp/app/id422244243?mt=8
■ゴンになったニャン太［Kumagai Printing］
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「ゴンになったニャン太」は野良猫だったゴンが、誕生日が同じ女の子に巡り会うまでの絵本をアプリ化したもの。絵本として出版されたものをPDF化して、SakuttoBookでiPhoneアプリ化しています。App Storeで「ニャン太」で検索していだたくとダウンロードできます。 |
◆ゴンになったニャン太［iTunesプレビュー］
http://itunes.apple.com/jp/app/id422245157?mt=8
■印刷営業、明日はどっちだ①［Incunabula Inc.］
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Professional DTP誌に5年に渡って好評連載した「印刷営業の達人」の最初の十二回分です。弱者が不労所得で儲ける営業方法をテーマに印刷営業のあり方を考えます。App Storeで「印刷営業」で検索していだたくとダウンロードできます。 |
◆印刷営業、明日はどっちだ①［iTunesプレビュー］
http://itunes.apple.com/jp/app/id426357649?mt=8
SakuttoBookで作成したiPhoneアプリはますます増えていきます。是非、ダウンロードして御覧下さい。
アプリ化したいコンテンツ（原稿）はどのようなものでもかまいません。
過去に出版したもの
雑誌の連載原稿
ブログの記事
書き起こしたもの
どのような原稿でも、iPhoneアプリにすることは可能です。たとえば、ブログやメルマガの記事を１ヶ月まとめて、アプリ化して月刊誌として発行することも可能です。商業出版されたものでも、自費出版でもかまいません。
条件はただ２つ。著作権法に抵触していないこと、電子書籍配信で他社と独占契約をされていないコンテンツであることです。弊社でiPhoneアプリ化された後、他の出版社で電子書籍出版で独占契約されてアプリを取り下げて頂いてもかまいません。
なお、それ以外に作成したアプリがAppleの審査を通過するかどうかというハードルもあります。こちらは申請してみないとわかりませんが、公序良俗に反しない限り、有料アプリであればむげに却下されることはないでしょう。弊社ではたとえ審査に落ちても、再修正して審査が通るまでお手伝いいたします。
ご用意頂くのは、テキストファイルと使用したい画像や動画ファイルのみです。あとは一切不要です。画像や動画を使わなくてもかまいません。ただし、テキストの校正や編集は一切行いません。校正や編集済みの原稿をお送り下さい。
またiPhoneサイズで作成されたPDFで入稿頂いてもかまいません。その場合はご自由にレイアウトいただけます。iPhoneサイズで作成されていないPDFでもアプリ化することはできますが、その場合はiPhoneやiPadの実寸法で変倍されます。たとえばA4サイズで作成すると、iPhoneではおよそ４分の１に小さくなります。
SakuttoPubliでiPhoneアプリにする手順は次の通りです。お申込み頂いた後、テキストからiPhoneサイズのPDFを作成します。PDFで確認していただいたあと、確認用にiPhoneアプリをお届けいたします。
SakuttoPubli（サクッとパブリ）の申込み
テキストなどの原稿の入稿
PDFでの校正（テキストの修正等）
アプリでの確認（画像や動画の確認）
アップルへの申請・登録
アップルに申請した後、審査登録が完了するまでに、通常、１週間前後かかります。PDFの作成に要する時間はレイアウト内容によって異なります。テキストなどの原稿をいただいたあとにご連絡させていただきます。
SakuttoPubli（サクッとパブリ）はiPhoneアプリ作成サービスです。ただでご提供できるわけではありません。いただいたテキストをレイアウトしてアプリ化し、申請の代行までいたします。SakuttoPubli（サクッとパブリ）は
18,900円（税込み）
となっております。上記の価格でPDFの作成からアプリの申請登録までが含まれます。あなたにはアプリ化したい書籍のテキストデータと、申請に必要な情報を提供して頂くだけです。
レイアウトコストを下げるために、レイアウトは定型とさせていただきます。タイトルや見出しテキストはフォントやフォントサイズを変更できますが、本文フォントは指定したものだけとなります。またテキストは流し込むだけとさせていただきます。部分的にフォントやフォントサイズや変更することはできません。また使用フォントはMacintoshに搭載されているヒラギノフォントといたします。
入稿頂く原稿の条件は次のようになります。
本文のテキストデータ
最大で動画 １点
最大で画像 10点
最大でURLリンク 10箇所
動画、画像、URLリンクにつきましては、１点もしくは１カ所追加で525円を別途ご請求させていただきますので、ご了承願います。ルビについては原則
含まれていません。弊社でPDFを作成される場合でルビを追加されたい場合はご相談下さい。
またお取り扱いできるのは、有料アプリのみとさせて頂きます（無料アプリについては別途ご相談下さい）。あなたにお支払いする印税についてです。販売価格に対してアップルの手数料が30％となり、弊社とあなたの取り分は70％となります。弊社では手数料として販売価格に対して30％をいただきますので、ご了承願います。あなたにお支払いする印税は販売価格に対して40％となります。
もし、あなたが、SakuttoBookに貼り込むPDFを作成されて入稿されるのであれば、弊社の手数料は販売価格の20％といたします。その場合、あなたは販売価格の50％を印税として受け取ることができます。なお、印税のお支払いは、印税の累積金額が5,000円以上でアップルからの支払い後となります。
SakuttoPubli（サクッとパブリ）がこれほど廉価なのは、あなたにもiPhoneアプリとして情報を発信する感動を共有して欲しいからです。iPhoneやiPadのApp Storeで検索した後、あなたの著作物がリストされたいとは思いませんか。
あなたが負担する金額は18,900円のみです。あとは一切不要です。月々の固定費等も不要です。採算分岐点は
115円で販売した場合、412ダウンロード
230円で販売した場合、206ダウンロード
350円で販売した場合、135ダウンロード
450円で販売した場合、106ダウンロード
となります。それ以上ダウンロードされたときに実質的な印税収入となります。しかしアプリ化するコンテンツはいままで書籍化されたなかった原稿やすでに絶版化されたものでもかまいません。既に書いたコンテンツであれば、それ以上のコストは不要です。なお、最後のアプリを登録されてから、365日間全くダウンロードされていない場合は、累積された印税は無効になることがあります。
iPhoneアプリとして電子書籍を配信したいあなたのために、このサービスがあります。将来、テキスト主体の電子書籍はKindleやiBookstoreで配信されるようになっていくかもしれません。その場合は、KindleやiBookstoreでも配信すればいいだけです。電子書籍の配信は複数のプラットフォームで展開していくべきものだからです。まずはiPhoneアプリとして配信することから始めませんか。
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