Illustrator CS4



Illustratorは、CS2以降多くの実用的な新機能を追加してきました。Illustratorユーザーのあなたは、新機能を十分に活用しているでしょうか。
また、新しいバージョンにしたくても、そのメリットがわからないということはありませんか。CS2とCS3の違い、CS3とCS4の違いを理解すれば、バージョンアップする価値があるかどうかを知ることができます。
本書では、Illustrator CS2からCS4までの新機能の実用的な使い方を取り上げて、具体的に解説します。Illustratorユーザー必携の一冊です。

 

 Illustratorはある意味では完成されたアプリケーションソフトかもしれません。人によっては、

Illustrator 8.0で完成されている

という考えを持っている方もいるでしょう。単に版下ソフトという認識であればそうかもしれません。簡単なレイアウトを行うだけであれば、Illustrator 8.0、Mac OS X環境であれば、Illustrator 10で十分です。

 しかしドキュメントを効率的に作成するには、新しい機能を利用する必要があります。Illustratorは主な新機能として

CS2でライブトレースとライブペイント
CS3でライブカラー
CS4でマルチプルアートボード

など新機能を追加して利便性を果たしてきました。ただし新しい機能を活用するには新しい機能の使い方を知る必要があります。バージョンが進むにつれてメニューは複雑多岐にわたり、新機能を使いこなすのは容易ではなくなってきました。

 印刷用としてIllustratorを利用する場合でも、必要ではない新機能はたくさんあります。ロゴを制作する場合でも、ライブトレースを使わなくても、下絵から書き起こした方が早い場合も少なくありません。カラーバリエーションを手軽に作成したいデザイナーにはライブカラーは重宝するかもしれませんが、版下ソフトには必ずしも必要な機能ではありません。

 たとえばライブカラーは、ドキュメント内の特定のカラーを特定のカラーに変換することができます。カラーバリエーションを作成する機能を、カラーの置換に使うことができるのです。たとえば、複数の特色を墨版だけに置き換えることができます。墨版だけではありません。シアン版やマゼンタ版にも置換することができます。誤って特色をつかってしまったドキュメントや、二色分解データの作成では極めて強力な機能を持っているのです。

 Illustrator CS4
すべてのオブジェクトを選択して、編集メニューから[カラー編集]で[オブジェクトの再配色]を選択します。
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Illustrator CS4

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Illustrator CS4

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Illustrator CS4

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Illustrator CS4
選択した特色が「マゼンタ100%」に置き換わります。

 Illus trator CS4には印刷用ドキュメントのための最強の機能が搭載されました。最強の機能とは

マルチプルアートボード
分版プレビュー

の2つです。マルチプルアートボードのメリットはなんといっても、同じ設定を利用するドキュメントを1つのファイルに、複数のアートボードに切り分けてレイアウトできることです。1つのドキュメントですから、スウォッチ、ブラシ、シンボル、合成フォントなどを共有できることです。

 さらに、アートボードをレイアウトすれば、マルチページソフトとしても利用できます。Illustrator CS4からPDF書き出しするとき、複数のアートボードを一括して書き出すことができます。10枚のアートボードがあれば、10ページのPDFとして書き出すことができるのです。裁ち落としをつけて書き出せば、そのままPDF面付けができます。

 分版プレビューはIllustratorにこそ欲しい機能でした。AdobeはIllustratorにこの機能を付けることを惜しみましたが、CS4ではやっと搭載されたのです。墨文字のオーバープリントや不要な特色を簡単に調べることができます。グレースケールドキュメント内に指定されたカラーオブジェクトも簡単に見つけることができます。

 本書では、Illustrator CS4までの新機能を紹介するだけでなく、実用的な使い方にも焦点を置いて解説しています。マルチプルアートボードでは

マルチプルアートボードでするマルチページPDF面付け

というトピックでA4サイズで8ページドキュメントのレイアウトの作成方法から、書き出したマルチページPDFをもう一度Illustratorに貼り込んでPDF面付けする手法までを解説しています。そのまま実務で役立つノウハウを取り上げて解説しています。

 本書ではIllustratorがどのように進化したのかを、バージョンを追って解説することで、バージョンにあわせた使い方と、そのメリットを具体的に取り上げます。Illustratorユーザーであれば、手元に置いて頂ければ必ず、役に立つ一冊となっています。



 



■この書籍で具体的に紹介されているIllustrator CS2以降の新機能

Illustrator CS4

 


■『Illustrator CS4までのおいしい新機能活用講座』を
 お申込された方のとっておきのボーナス特典です。


 本書には、次のような特別のボーナス特典を用意しました。


Illustrator CS4
『DTPオカジオネル第9号』をプレゼント!

インクナブラのユーザーサポート誌である『DTPオカジオネル』の最新号を差し上げます。 内容は次のようになっています。

Illustrator CS4























特集:Creative Suite 4、最高傑作へのショートカット新機能ガイド
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●Photoshop CS4、早わかり新機能ガイド部分的な現像編集が可能なCamera Row 5.0 /インテリジェントな[コンテンツに応じて拡大・縮小]/調整レイヤーの指定が不要になった[色調補正パネル]/トーンを保護する[覆い焼きツール]と[スポンジツール]/トーンとピントを合成する被写体深度拡張

●Illustrator CS4、早わかり新機能ガイド
複数のアートボードをサポートするマルチプルアートボード/効果メニューで追加してアピアランスを分割するトリムマーク/選択オブジェクトのみをアクティブにする[選択パス編集モード]/グラデーションガイドと不透明度に対応したグラデーション/線と塗りをアピアランスパネルで直接指定/合体して塗りを追加する直感的な塗りブラシ機能/オーバープリントにも対応した分版プレビューの搭載

●InDesign CS4、早わかり新機能ガイド
回転されたテキストを読みやすくする[スプレッドを回転]/テキストの線設定にラウンド結合が指定可能/ドキュメント内のテキストを参照する相互参照/テキストをレイヤーのように使い分ける条件テキスト/ドキュメントを作成しながら行なうライブプリフライト/ページめくり効果でFlash 形式に書き出しする/ FLASH CS4 で読み込めるXFL ファイル形式に書き出し/リンクパレットの[パネルオプション]で詳細情報を表示する

Acrobat 8 Proサクサク
Illustrator印刷用プリフライトプロファイルの使い方

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第1章 「AC8 サクサクIllustrator 印刷用プリフライト」とは
第2章 プリフライト編集パネルの設定について
第3章 プリフライトカスタムチェックで解析するもの

ピンチを救うAcrobat Proサクサク出力のツボ
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第二回 Acrobat 8 Proでする透明テキスト分割の精度とは

デジタルひねもすビヘイビア
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第三のPDF 編集ソフト、サカタインクスの「NEO」
PDF 普及の足枷となるIllustrator CS CS2 のEPS 画像の水平線




Illustrator CS4
PDF版と検証に使用したファイル一式


  『Illustrator CS4までのおいしい新機能活用講座』のPDF版と、新機能を検証時に利用したファイルをCDに同梱してお送りいたします。

 


Illustrator CS4
Illustrator CS4
『IllustratorCS4までのおいしい新機能活用講座』
上高地 仁著/A4/96P/2009年3月20日初版/インクナブラ 刊行

Illustrator CS4検証用ファイルとスクリーンブラウズ用PDFが収録されたCD付

インフォカートダウンロード価格:4,700円(送料・手数料・税込)

Acrobat 9 Pro

*PDF版を先行ダウンロードしていただき、後日書籍をお送りいたします。

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Illustrator CS2からCS4までの新機能を活用するために、是非『Illustrator CS4までのおいしい新機能活用講座』を御覧下さい。Illustratorを快適に使うためのノウハウがあなたのお役に立ちます。